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晴れの日のそば。出汁がおいしい、カレーも旨い

晴れの朝。「白河そば」にやってくる。坂の途中の小さなお店。

昔住んでいた牛込柳町にある立ち食いそば店。今でこそ大江戸線の駅が近所にできたけど、それまでずっと最寄り駅のない不便な場所。
周辺はほぼ住宅街で、にもかかわらずにぎわうお店。
タクシーの運転手さんや営業車で移動する人が次々やってくる知る人ぞ知るお店であります。
「元祖塩だし」を謳う汁がおいしくってネ…、ときおり無性に食べたくなっちゃう。今日はテクテク歩いてきました。

その塩だしに中華麺をあわせた「ぶっかけ中華」っていうのが好きでずっとそればかり食べてたんだけど、ここはそば屋です。そばを食べてみようと思って冷たいそばにきざみをのせて、カレーをつける。

カレーのサイズは普通、小さいの、そして「もっと小さいカレー」と3種。お椀サイズのもっと小さいカレーをたのんで完成を待つ。カウンターの上には自由にとれるタクワン、梅干し、紅生姜。盛り付けながらのんびりと…。

ご主人がひとりでテキパキ料理を作り、同時に暗算。「950円!」と料理ができると同時に告げる。
いつもながら、かっこいいなぁ…、って感心します。

丼の中に見えるのは刻んだお揚げにわかめに天かす、ネギに海苔。

汁は薄色。しっかりとった出汁の色。
硬めに茹でられ冷たい水でキリッと〆られたそばは色黒。一味をパラッとふりかけズルリ。

汁のやはりおいしいコト…、昆布の甘みに鰹節の酸味がまじり出汁以外は塩だけ。だから出汁そのものの旨味、風味を心おきなく味わえる。
中華麺のチュルチュル唇なるような食感やのど越しもいい。けれどそばのちょっともザラザラした麺の表面が汁をたっぷりまとわせて口の中を潤す感じも悪くない。

「だち油」という赤唐辛子や山椒の辛味、風味がくっきりとした調味油が用意されてて、それを垂らすと汁の甘みがひきたって、味に一層の奥行きがでる。

汁をたっぷり吸い込んだきざみもおいしい。
途中で梅干しのっけて崩し、汁に酸味をくわえてズルリ。酸味がうま味をひきたてる。

ここはカレーもおいしくってネ。

スパイシーで苦味と酸味が強めで口がヒーハーしてくる。そこにそばの汁をゴクリ。汁のうま味が際立つゴチソウ。紅生姜や刻んだタクワンをお供にハフハフ。
口の中をあたたかくしたり冷やしたり、あっという間にお腹に全部おさまりました…、オキニイリ。


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