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さみしいよぉ…。

タナカくんが逝ってから今日で3年と一ヶ月。
今でもさみしい。

町を歩いていると、一緒に歩いたときのことがふと思い出されて泣きたくなっちゃう。
ひとりで歩いているのがさみしくってネ。
そんなときにはギューッと右手を握りしめて、タナカくんがそこにいるんだって思って気持ちをなぐさめる。

歩くときにはたいていボクの右側にいた。
ボクはちょっとした事故で左側の耳の鼓膜が傾いていて、声や音が聞き取りづらいから騒々しい町を歩くときは右側。
エスカレーターにのるときは、ボクが後ろでずっとタナカくんの背中をさわる。
人前でできる数少ないボディータッチでありました。

ずっと一緒にいられると思っていたから、したいことや話したいことを後回しにすることが多かった。
もっといろんなことを話しておくんだったなぁ…。
もっといろんなことをしてればよかった。
いっぱい約束をしたけど、果たさなかったものがたくさん。
そしてもう二度と約束ができないんだ…、と思うと本当にさみしくて。

愛は日々、更新されるべきものなんだなぁってしみじみ思う。

絵を描いていればシアワセな人だった。
彼の部屋に行くと、一番居心地のいい場所にあったのはフェレットのテツのケージ。
一番の面積をしめていたのが仕事用のデスク。
マックが何台もおかれててネ…、ハードディスクには絵を描くための資料がぎっしり詰まってた。

当時は入稿が紙原稿だったから、そこら中に描き散らかした原稿があって男の部屋って風情だった。
紙の合間で寝ているみたいな散らかりようで、いくたび片付けてかえるのだけど、次にいったら元の木阿弥。
絵の才能の次に散らかす才能があるんだネ…、って言ったら「もしかしたら散らかす才能のほうが絵を描く才能よりあるかもね」なんて言って笑ってらっしゃった(笑)。

マックブックがお友だちであり、相棒であり。
絵を描く道具がiPadになるまではいつも膝の上にいた。
うちに来るときも大きな鞄にマックとタブレットを詰め込んで、絵を描いてるのかなあ…、と思ったらミクシィでお友だち探しをしたりしてた。

ミクシィっていうのがなつかしいでしょう。
そこで知り合ったタナカくんとの共通の友だちは今でも仲良くしてもらっている宝物。

一時期ブログをやっていて、こんな絵を描いていました。

やりはじめた頃にはやる気満々で、連載ものにするんだなんて言っていたけど結局、この1枚で以降、なかなか筆がすすまず頓挫しちゃった。
熱しやすく冷めやすいのが玉に瑕。

タナカくんが画像をもとにお絵かきしている動画を貼ります。

黙々と絵を描いている横で、ボクが化粧品の話をペラペラしゃべっているのに笑っちゃう。
今日はみなさんと思い出を共有したくて全体公開といたしました。

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