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あげてよかった!新宿の女

お盆の間、昭和40年代の日活映画をまとめ見しました。

日活。
1970年代までは東宝、東映、松竹、大映と並び称される映画会社と言われながら、時代の波にのりおくれ斜陽の一途を辿った会社。
日活映画と聞くとのちのロマンポルノ路線の印象があまりに強くて敬遠する人もいるかもしれない。

1970年前後にはオモシロイ映画を作っていた会社なんです。
アメリカ映画の配給を得意にしていたということもあって、どこかバタ臭く実験的な映画が多くて、ヨーロッパの小作、最近でいえばウディーアレンが得意にする「ちょっとひねくれた都会派映画」がかなりある。

映画作成のみならず映画館や遊興施設なんかも作ってて、今でいうところの「総合娯楽産業」を目指してた。
その頂点にあったのが「日活ホテル」。

有楽町駅の皇居側。
今、ペニンシュラホテルが建っている場所がまさに日活ホテルのあった場所。
当時、外国人や芸能人に人気のあった高級ホテルで、たとえばマリリンモンローが来日したときに泊まったし、小林旭と美空ひばりが結婚式をあげたのもそこ。
ボクの会社に日活ホテル出身の人がいたけれど、それはそれはきらびやかで、映画のロケーションも頻繁に行われていたんだそう。
ホテルは1970年に閉業し、オフィスビルになったあともショッピングアーケードは健在で、アメリカンファーマシーに行くとまるでアメリカのドラッグストアに来たようでウキウキしたもの。
なつかしい。

さて今日の本題。
映画の話。
Amazon Prime Videoに豊富に揃う日活映画アーカイブの中で特にいいなと思ったのが「あげてよかった!」と「新宿の女」。
どちらもお色気シーン満載の大人の映画。
「あげてよかった!」は2回、「新宿の女」に至っては4回みました。
見ちゃった理由を書いてみましょう。


BG・ある19才の日記「あげてよかった!」

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