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たらを焼く夜

夜、タラを焼く。

分厚い切り身に塩をまぶして小麦粉まとわす。
オリーブオイルにバターをくわえ、表面が軽く焦げるまでこんがり焼き上げ、ひっくり返して蓋して蒸らす。
中までしっかり熱が入ったところでお皿に移して刻んだパセリで彩り添える。
今日の主食は玄米ご飯。

鍋で炊くのに難儀してたけど圧力鍋を浸かってみれば嘘のように上手に仕上がった。
硬めに炊けた玄米ご飯の上にタラをのっけてハフハフ食べる。
タナカくんもボクも田舎にいた頃、タラを食べる習慣はなく一緒に住むようになってから食べてみたらおいしくってビックリしたのね。鍋に入れたりフライにしたりといろんな食べ方を試してみたけど、1番おいしかったのが今日のバタ焼き。
脂を含んで焦げた小麦がサクッと歯切れ脂がプルンととろけるタラに、ホツホツ散らかる玄米ご飯。バターの香りが食欲湧かすおゴチソウ。タナカくんが好きだったんだと思うと一層おいしく感じる。

アスパラガスの缶詰があってネ…、そろそろ食べておかなきゃいけない。

缶から取り出しワインビネガーをまとわせお皿に盛り付けてオリーブオイルをかけて胡椒をカリッと砕く。
シンプルなんだけどこの食べ方が一番おいしい。スベスベしていてとろける食感。缶詰ならではのなめらかにひんやりとした喉越しもよい。

豚肉をひと口大に切り分けでオイスターソースに軽く漬け込む。粉をはたいてこんがり焼いてグリーンアスパラガスとピーマンと一緒に炒めてひと皿作る。アスパラガスが被ったけれど白と緑ではまるで違った食感、味わい。この豚肉の味付けがタナカくんは大好きだった。なつかしい。

カニカマと粗みじんにしたピーマンで甘く仕上げたたまご焼き。やっとたまご焼きが上手に焼けるようになったな…、褒めてもらえたに違いない。

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