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ひとりにうれしい中国料理

新宿の三丁目と二丁目の境目に大阪王将の店がある。

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大阪王将の東京進出一号店が実はこの店。
2003年のことだからもう20年近くこの場所でやってらっしゃる。
途中で一度、大々的なリニューアルをして厨房を間近に感じる居心地のよいお店になった。
おそらくかなりの繁盛店だったと思う。
昼は近隣のサラリーマンが昼食をとりにやってきて、夜は酒を飲む人たちでにぎわっていた。

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近所に伊勢丹があるということもあってか、オシャレな人たちもかなりの割合混じっててボクがもってた「王将っぽさ」とは違ったムードがあった。

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厨房のスタッフはほぼ中国の人たちで、餃子はよく焼いておいしくしてね…、っていうと本当にキレイに焼いてくれた。チェーン店と言えども最後の一筆は現場の人が入れるんだっていうのがわかって好きだった。

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ひさしぶりに来てみてちょっとびっくり。テーブルに座るとお店の人がiiPad miniを持ってきてメニューの番号をこれに入力して送信してネ…、と。
タブレットオーダー端末を導入しようとするとデジタルメニューのようにしなくちゃいけないと思いこんでいたけど、アナログメニューとデジタル端末との組み合わせなら安価で簡単に導入できる。お店の人がオーダー端末を使う代わりに同じ仕事をお客様がするってことではあるんだけれど、工夫したなぁって思ってにっこり。
そのうちこれがデジタルメニューを内蔵し、モバイル決済まで搭載したらレジはいらなくなるんだなぁって思いもしました。オモシロイ。

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店の前を通るたび気になっていた「復活王将定食」を食べてみる。
唐揚げにニラ玉、エビチリ、サラダがお皿の上にぎっしり並ぶサービス精神旺盛ぶり。
中国料理って一人でくるといろんなものが食べられない。
結局、普通の定食か麺類、チャーハンって料理を選ばざるをえなくなることが多いのだけど、3種類の料理が一度にたのしめるのってありがたいなぁ…、ってしみじみ思う。

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ただ厨房の中の作業は煩雑で、提供時間はちょっとかかった。しょうがない。
ニラ玉をご飯の上にのっけてハフっ。油をたっぷり含んで仕上がる中国料理の卵はとろける。かに玉じゃないから甘酢じゃなくてスープの味のあんがかかってて、それがとろけを一層なめらかにしてくれる。

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皮のない胸肉を使った鶏の唐揚げはふっくらやわらか。鶏の天ぷらみたいな感じで餃子のタレにラー油をたっぷりとかして漬けて酸味と辛味でおいしく食べる。
エビチリはチリソースの中の玉ねぎのほうがエビより存在感があって野菜不足を補うようでありがたかったりするのがたのしい。
iPadで注文すると「よく焼いて」っておねだりするようなことができずに心配したけど、おいしく焼けててホッとする。

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それにしてもこのお店のあるこの通り。緑が多くて台湾やシンガポールの街角みたいに見えるところがオキニイリ。

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そう言えばお店の軒下に虫除けシートが下がっていました。東京都心でこういう景色はオゴチソウ。


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