新春のシンちゃん。シンちゃんのラーメンを食す!
新宿にとてもステキなラーメン屋さんができたんですよ。
女性だけでやっていて、サービスがとても気持ちいい店。しかも名前が「シンちゃんラーメン」!
サカキさんに是非行ってもらいたい店でした…、って友人に言われたお店。年中無休というので今年最初のお店に選んだ。
場所はバスタ新宿の脇の路地裏。
白い暖簾に「シンちゃんラーメン」の文字。通りに置かれた看板に「味の店」。「炊きたてのスープは香りが抜群!」とストレートにしてわかりやすいメッセージ。
お店に入る前から「いいぞ」ってワクワクしてくる。
入り口脇に券売機。4日までは正月値段。通常よりも100円高い設定のよう。1050円の中華そばを選んで買った。
それにしても券売機上に「背脂はございません」という紙が貼られているのにニッコリ。背脂は体に毒なお年頃ゆえありがたい。
引き戸をガラリと開けるとメガネが曇ります。それと一緒にスープの香り、チャーシューを醤油の匂いが鼻をくすぐる。
それもそのはず。
扉を開けた正面に寸胴鍋が2つ並んでそこでスープが炊かれてる。炊き上げたら時間をかけず使い切るのでしょう…、脂やアミノ酸が酸化したときに発する悪臭がまるでしないのにニッコリします。
お店の構造がまた独特です。
ロの字型のカウンター。つまり厨房を囲む4辺すべてに椅子が置かれて、お客さまが座る構造。一旦厨房に立つと逃げ場がないうえ、四方八方からお客さまの目を感じながら働かなくちゃいけない構造。
彼女たちの働きのステキなことにウットリします。
始終笑顔で声も明るい。
チームワークも抜群で、手際がよくてテキパキ料理が出来上がっていく。
スープが炊けた寸胴の横で麺を茹で、茹でてる間にチャーシューを切る。
煮上げたチャーシューは炊飯器の中に入れて保温されてて、その塊をザクザクザクザク10切れほど。
茹でた麺をザルにとり、ちゃっちゃと湯切り。
スープを注いで寸胴の上に浮いた脂を少々ちらしたところにチャーシュー、メンマにネギを散らして出来上がり。
チャーシュー麺でもないのにこの豪快さ。チャーシューで麺が覆われ見えないほど。「胡椒やにんにくがあいますので、お好みでお使いくださいネ」ってひと言。そしてニッコリ。おいしい予感にお腹が鳴ります。
しっかりとした旨味に醤油の風味がおいしい上等なスープ。麺は平打ち。表面スベスベ。スルンと口の中に飛び込みバッサリ歯切れる。モチモチ粘るようじゃないのがボク好み。
チャーシューが旨い。脂は控えめ。だから最初はばっさり壊れてホロホロ散らかる乾いた感じ。それがスープに浸かって徐々にしっとりとろけはじめる。
端の部分が特においしい。硬くてしょっぱく旨味が強く、高知名物のカツオ生節の醤油漬けと食べてるような気持ちがしてくる。
ゴリゴリザクザク壊れるメンマ。たっぷりのネギもスープ引き立てる名脇役。おいしいなぁ…、喜多方ラーメンに通じる毎日食べてもいいかもなって思わせる味。
おゴチソウさまって席を立ったら「またのご来店お待ちしてます。よい一年を」って。たちまちファンになっちゃった。
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