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土曜日は半額で香港に行った気になれる…、かも。

四谷の嘉賓にひさしぶりにくる。広東料理の老舗で贔屓のお店。

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エビの天ぷらやつぶ貝の炒め物。揚げワンタンの甘酢がけとか、油まみれの卵焼きとメニューを見ずとも食べるべき料理が次々頭に浮かんでくるほど使い込んでる。
贔屓するきっかけになったのは牡蠣油和えそばという、ここならではの不思議な料理、
香港風の極細麺を蒸してかき油とネギで和えただけの麺でほぼぐはない麺だけ。ところがそれがおいしくて、同じような食材揃えて作ってみようと何度も試してみたのだけれど、絶対、ここの味にならない。
どんなにおいしい料理を食べてもクライマックスは〆のこのそば。昼にはそばとお粥のセットがあって、それを目当てに今日もきた。

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香港の古い食堂見たいな古色蒼然とした変わらぬムードに今日もニッコリ。お店の人もここ10年ほどずっと変わらず見知った顔にサービスしてもらえるのって本当にうれしい。

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そしてランチのセットが到着。

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細くて互いがくっつきあって仕上がってるからつるっと食べられるわけじゃない。ひと塊を持ち上げてもっさり口の中に収める。すると途端にパラリと麺が散らかって、牡蠣の油の強烈な風味と旨味が口に広がる。ネギがシャキッと奥歯で潰れその食感にみずみずしさにハッとする。具がないのじゃなくて、具を必要とせぬほど麺そのものがおいしくただただひたすら麺を味わい口をモサモサさせ続ける。
そんなところにぽってりとした中華粥。お米のポタージュみたいになめらか。今日の具材はえびでたっぷり。胡椒をかけて風味整えトゥルンと味わいまたモサモサを愛でるご馳走。

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お腹を満たしてあっためて、表に出ると最近できた超高層ビル。店の中の変わらぬ景色とのギャップにこれが今の東京。ちなみにこの店、土曜日はランチも含めて全品半額。ありがたし。


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