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ヤエチカのアメリカでアップルパイ

東の方からアメリカ料理がボクを呼ぶ。
おおらかにしてシンプルで、力強くて素直においしいアメリカ料理。
呼んだ主はバビーズヤエチカ。

四谷三丁目から電車にのって来られるアメリカ…、って感じがうれしいオキニイリ。タナカくんも好きだった店。

大きなマグにたっぷり入ったコーヒーにミルクを注いで手のひら、お腹をあっためて料理がくるのをのんびり待った。
まずはコーヒーにミルクをたっぷり注ぎコクリコクリと飲んでお腹を温めながら料理がくるのをのんびり待った。

ハインツのケチャップ、フレンチマスタード。ミルクの入ったステンレスの大きなピッチャー。テーブルの上の景色もアメリカです。

お金をかけるべきところにかけて仕上げたインテリア。
時間が経ってテーブルや床がところどころ削れて生地の色が剥げて見えるけど、それも味わい。経年が艶にみえるかみすぼらしさになるかは大きな差。ボクも艶ある歳の取り方をしなくちゃな…、って思ってスッと背筋を伸ばす。

お冷を入れたグラスがメイソンジャーになっていた。
ストローで飲むソフトドリンクがメイソンジャーに入っているのはまだよしとして、グラスに唇つけて飲むお冷のグラスがこれじゃ興ざめ。「文句言わずにおとなしく」って空の上から注意されそうで、我慢した(笑)。

ケールとトマトのエッグスベネディクトがやってくる。

ジャーマンポテト風のじゃがいものソテかグリーンサラダがサイドに選べて、サラダにしたからマフィンとポーチドエッグを添えたサラダみたいになっちゃった。
今日のメインはパイのつもり。野菜でお腹の準備をするのもいいかと思って選んで食べることにする。

トーストしたマフィンの上にケールの葉っぱ。
オリーブオイルと塩で味をととのえたざく切りトマトをのっけて上にポーチドエッグ。
オランデーズソースをぽってりたらしてパセリの葉っぱをちらしてる。
ナイフを入れるとプチュンと黄身が流れ出す。

とろとろだけどしっかり熱の入った黄身がお皿の上で膜をはり、ソースと混じってあらたなソースを作ってく。
スベスベとした卵の白身とバッサリ歯切れるケールの葉っぱ。むっちりとしたマフィンにトマトのみずみずしさと口の中がにぎやかになる。

オランデーズソースのコクや酸味もおいしい。けれど卵黄、トマトにケールと素材の持ち味が混じり合ってとろけていくのがなによりおいしく、お腹以上に気持ちが満ちる。

いつもは最後でバナナパイ。けれど今日は欠品で、代わりにこれも好きだったアップルクランブルを選んでたのんだ。

リンゴを使ったイギリスのパイ。クランブルっていうのは砕いて壊したクッキー生地。くし切りにしたリンゴの間にクランブルをぎっしり詰め込みパイの上で焼き上げたもの。

リンゴがとろけてクッキー生地のザクザク感と混じり合う。ホイップクリームと一緒に食べると、リンゴのパフェを食べてるような感じもしてくる。顔もお腹もほころぶゴチソウ
BGMがステキでした。
ELOのコンフュージョン、アバのチキチータに続いてイーグルスのデスペラードとなつかしいうえどれも好きな曲ばかり。
「雨が降っても君の上には虹がかかる♫」。ドンヘンリーの声が彼は好きだった。


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