サラダうどんにツナコーン
野菜でお腹をいっぱいにしよう…、と「三国一」にやってくる。
ひさしぶりにサラダうどんを食べようと思ったわけです。
今日のように暑い日は、冷たいうどんやサラダがおいしい。その両方を一度に味わうことができるって便利でステキ。
そう思ってやってくる人も多いのでしょう…、お店の一階はもう一杯。テーブルの上を見るとサラダうどんを食べてる人が多くて、そうでなければここの名物の牛すじうどんが人気のよう。熱くてスタミナつくもので暑さをしのぐというのも粋。
急に韓国料理も食べたくなった…、食いしん坊(笑)。
2階のホールに案内されて、厨房前のテーブルもらってさぁ、注文。
サラダうどんは3種類。野菜サラダうどんに豆腐がのっかる豆腐サラダうどん。オキニイリはツナサラダうどんで今日はそれにコーンを追加でトッピング。
そう言えばこのお店。うどんだけでそばはやらない。一方、近所に渡邉っていうそば屋があって、そこはうどんをやらないお店。
競争激しい場所だから専門店に徹する頑固と潔さ。互いの頑固が互いの市場を荒らさず客を分け合うステキ。悪くないなぁ…、って思ったりする。
テーブルの上には氷と水がぎっしり入った保冷ポットが置かれてて、夏にステキなおもてなし。
しばらく待って料理の到着。
レタスの上を覆うように茹でとうもろこし。ブロッコリにきゅうりにトマトにスライスオニオン。半割にしたゆで卵の上にきゅうりとツナのオイル漬け。ポッテリたっぷりマヨネーズ。知らずに見ればツナサラダ。
サラダの下にはうどんがしっかり収まっている。
太くて角がたった麺。
色は明るい飴色で軽くよじれて色っぽい。
ツルンとひと口。
硬くてがっしり頑丈で、噛んでるうちにムチムチ壊れてとろけて消える。
塩がしっかりきいていて、それがゆっくりうま味に変わる。
ドレッシングと出汁が混じってうどんの表面にしがみつきつつ口地の中へ飛び込んでくる。
最初は酸っぱく油も感じる、つまりドレッシングの味なんだけど、食べてるうちにはるか向こうに出汁の風味や旨味を感じる。酸味がひけるとすごいスピードで出汁の旨味が近づいてきて、最後は和の味、風味に置き換わる。
ツナのうま味とマヨネーズがドレッシングに混じって味わい濃厚。スプーンが添えられているのはとうもろこしをすくうため。プチプチはじけて口の中を甘くする。
ここのサラダうどんは「サラダとうどん」じゃなく「うどんのサラダ」でもなくサラダとうどんが一体化した「サラダうどん」なんだなぁ…、ってしみじみ思う。お腹がすずしく満たされる。
ところで、今ではあるべき場所にテーブルや椅子が置かれているけど、2年前に来たときはコロナのための休業明け。おそるおそるの再開で、すべてのテーブルが壁か窓に向かって置かれていた。
どう見ても異常事態で気持ちがトゲトゲしたけれど、お店が開いてくれてるだけでありがたかった。
思い出話にするにはまだまだなまなましくて、早く「あんな日があったんだよね」と笑顔で言える日が来ればいいのになぁ…、ってしみじみ思う。
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