喫茶店らしい喫茶店。しかもチェーン!
ルノアールで朝ごはん。
喫茶店のチェーンといえば全国的にはコメダ珈琲が有名だけど、東京に住むボクにとってはこのルノアールが喫茶チェーンの代表格。
カフェじゃなくて喫茶店。
カフェと喫茶店の違いはどこにあるのか…、っておそらくいろんな定義があるのだろうけど、ボクは「飲み物・デザート・食事」が対等の関係にあるのがカフェで、喫茶店はあくまで飲み物が主役のお店。
そういう意味ではコメダ珈琲は喫茶店じゃなくカフェなんだろうなぁ…、って思ったりもする。
ルノアールは飲み物がいまだにメインに食事メニューやデザートはあくまで飲み物のお供という位置づけ。つまり喫茶店。
カフェは増える。スタバのようなコーヒー専門店も増える一方。けれど喫茶店は縮小気味。個人店の経営者が一気に老齢化をむかえているということもあり、でもがんばってほしいよなぁ…、ってしみじみ思う。
のんびりするのによき空間。昔はサラリーマンの休憩場所のように使われてもいたけれど、最近とんとそういう人たちの姿をみない。働き方が変わったり、懐具合がさみしかったり。あるいはドトールコーヒーで用が足りたりするのでしょうネ…、ちとさみしい。
そういえば、先日近所の別のお店で出てきたおしぼりの袋からロゴが消えててビックリしたけど、オキニイリのこの店は今日もロゴ付きおしぼり袋。こういうところにホッとする。
飲み物に150円追加してハムときゅうりのサンドイッチがついてくる朝食セットをカフェオレと一緒にたのむ。「カフェオレは温かいのですか、冷たいのですか?」と聞かれて今日はホットのカフェオレ。
そういえば昔、冷たいコーヒー類は夏季限定が当たり前。
今は年中、かなりの割合の人が冷たい飲み物を飲む。
冷たくするとコーヒーや紅茶の香りが損なわれるって言われた時代はもう過去のコト。
時代とともに嗜好は変わる。
オモシロイ。
今日のサンドイッチはいつもに比べて芥子たっぷり。きゅうりも厚切りでコツコツ奥歯を叩く感じがかなり痛快、みずみずしい。パンがやっぱり甘く感じる。これも今の時代の味わい。
茹でた玉子とスープが付きます。玉子の殻でコツコツ、テーブルをノックしてヒビを入れたら丁寧に剥く。最初は小さく。ある段階で膜がめくれてそこから一気にスルンと剥ける。スベスベ玉子が手に入る。
大きく剥けた殻を器代わりに殻の破片を収めてお皿をスッキリさせて、心置きなく朝ごはん。よく茹で玉子に塩パラリ。ブルンと白身が弾けるように壊れて黄身とねっとりまじる。朝の玉子は値千金。サンドイッチと代わる代わる味わい食べる。
温めたミルクにコーヒーを注いで作るカフェラテじゃないカフェオレは温度やさしく、苦味や酸味もマイルドで朝のお腹にやさしいゴチソウ。ミルクの膜がカップに貼り付き地層のようになっていくのがゆかいでたのしい。
食事もおわりのんびりしているとお茶が来る。「ぶぶ漬けでもどうどす?」って言われるみたいであんまり好きじゃなかったこれも、今では呑気にありがとう…、って言えるワタシもお年頃(笑)。
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