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美女と野獣な「温泉女医」

先日、Amazon Prime Video で愛らしい良作を発見しました。

「温泉女医」という映画。

タイトルからしてお色気映画のように思えるけれどしっとりとした人情映画。
今様にいえばヒューマンドラマってことになるんだろうけど、そんなモダンな言葉では表現できないほどに、どっしりとしてしかもあったか。

1964年(昭和39年)公開の大映映画。
78分という見やすい長さ。
当時の映画って今のように構えてみるものでなく、気軽な娯楽。上映に際しても二本立てがほとんどだったから1時間ちょっとという上映時間が好まれたのでしょう。
その分、尺を稼ぐための余分なシーンがほとんどなくて、ギュッと凝縮された感じがあって好き。
映画紹介にはこう書かれていました。

鄙びた温泉町唯一人の老医者の息子は大学を出て養蜂に夢中…。
東京から呼び寄せた代診は美貌の女医さん!
堅ぶつ女医さんも温泉郷のムードですっかり柔かくなって行く…。

親子のドラマと恋愛ドラマが綾をなす物語で、医者の息子が丸井太郎、堅ぶつ女医が若尾文子。

この二人がハマり役にしていい演技をしているんです。


キャッチフレーズが「俄然!急患続出!」(笑)

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