見出し画像

「元」メトロ食堂街ではしご飯

新宿駅のメトロビル。

画像1

地下一階のメトロ食堂街がクローズしてからもう2ヶ月ほどになりますか。「街」がクローズしても「店」は残って営業中。
肉の万世と永坂更科布屋太兵衛を今日ははしごしてやろう…、と。

画像2

それでまずは万世グリル。
和牛切り落としの野菜炒め定食たのんだ。
食堂街で閉めたお店には工事囲いがたてられていて、まるで工事現場の中を歩いてるみたいな場所になっちゃったけど、おなじみにさんは続々店を目指してくる。
頑張れ万世…、っていいたい気分。

画像3

カトラリーケースの一番上にかわいいマスクケースが置かれてた。この店のモーちゃん、ブーちゃんのイラストって本当に可愛く、牛さん、豚さんへの愛が溢れていてみえる。

画像4

鉄板焼はMサイズ。

画像5

SMLとサイズはあって、昔はLサイズ一択だった。
けれど今日ははしごのことを考えてM。それにご飯に豚汁がつくのだけれどご飯は半分。計画的でございます(笑)。
芥子醤油のタレは辛口。

画像6

器にたっぷりはいって到着。置かれた途端に芥子の突き抜けるような香りが鼻に飛び込んでくる。
脂がほどよくのった牛肉。筋がある程度混じった部位で、だから薄くしても歯ごたえがある。とろける食感ではなく、噛みごたえがあり噛めば噛むほど肉の旨みや風味がジュワリと口に広がる。分量以上に「肉を食べた」って実感が湧くのは顎を使っているからでしょう。

画像7

野菜はたっぷり。キャベツにニンジン、玉ねぎ、ピーマンと種類も多彩で和牛の脂をまとってどれもがツヤツヤ。シャキシャキしてたりしっとりだったり、特に玉ねぎのスベスベとして甘い。
タレは旨みの強い醤油に芥子を溶いただけ。食べ始めはちょっと物足りなく感じるのだけれど、食べてるうちに鉄板焼の油や肉の脂に旨み、野菜の風味が溶け出しまじり、味が完成していくのがいい。必要以上においしく無いということが、飽きない味を作り出す。

画像8

それにしてもここの豚汁は本当においしい。豚バラ肉に大根、じゃがいも、ニンジンと具材たっぷり。濃厚味噌味、生姜の香りがフワッと漂いずっと熱々。お腹がたのしくあったまる。


そして二軒目。永坂更科布屋太兵衛。

画像9

立ち食いコーナーが昔は好きだったんだけど、春菊天がなくなって行かなくなった。隣の着席店にすわって御前そばにした。

画像10

そばの実の芯の部分だけを挽いた真っ白なそば粉を使って仕上げたそばで、白い。そして細くてまるで冷や麦みたいに見えるほど。
細さに反して蕎麦の香りは力強くて、ざっくり歯切れる。
喉越しがよくなによりタレをたっぷり含んで口の中へとたぐりよせてく。

画像11

ここのせいろのタレは2種類。すっきりとしたかえしの風味と香りがおいしいから汁と、まろやかな旨みが特徴のあま汁で生粉打ちだとかさらしなを食べるときにはいつもから汁。けれど御膳そばには断然あま汁。甘いの7に辛いの3でブレンドし、ズルンと食べてネギを浮かして蕎麦湯でゴクリ。しみじみシアワセ…、オゴチソウ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?