シチューを食べてチーズケーキで〆る昼
昼を「エルベ」のビーフシチュー。
東銀座の歌舞伎座近くにあるお店。薄緑色の窓枠に鉢には季節の花々。どこか南仏みたいな景色にニッコリします。
近所に「銀之塔」っていうビーフシチューの名店がある。
ボクはそこのぽってりとしたグラタンが好きで贔屓にしてた。ただそのグラタンには分厚いしいたけがどっさり入ってて、キノコが嫌いなタナカくんにとってはありがた迷惑。
しかもエルベの方が値段もこなれて手軽でもあり、こっちの方が好きだった。
メニューも豊富で、海老やホタテ、煮込みハンバーグなんて料理もあるけれど好きだったのは「ビーフシチュー」。今日はそれ。ご飯半分にしてもらう。
浅い土鍋でグツグツしながらやってくる。粘り気のあるあぶくがブクブク湧き上がってはプトゥンと割れて次のあぶくに置きかわる。おいしい匂いが湯気と一緒にやってくる。
ぶつ切りにした塊肉がゴロゴロ６個。ブロッコリーにニンジン、タマネギ、揚げたじゃがいもと野菜もたっぷり。どれも見事にソースの色になじんでる。
ソースは塩を感じます。ずるいうま味にたよらに味で、食べてるうちに肉のうま味や脂の甘み、軽い渋みや酸味がじわじわ、舌の奥から滲み出してくる…、そんな味わい。クラシック。
肉はホロリとほぐれます。歯ごたえがよくて脂はとろける。ご飯の上にのっけて一緒に食べるとご飯がすべすべしてくる。食べ続けるとどんどんおいしくなってくるのにウットリします。
お供にキャベツの浅漬けがつく。
粗みじんに切ったキャベツはザクザクと口の中をみずみずしくする。ご飯の上に散らして口をさっぱりさせつつ土鍋の中はキレイに空っぽ。お腹も満ちた。オゴチソウ。
食後にエルベの近所の喫茶店。「炭火焙煎珈琲凛east+」ってお店に来てみる。
前は何度も通ってた。特徴的なアーチ状の入り口がモダンでずっと気になっていた。
けれどいつもいっぱいであきらめてたけど、今日は静かでこれ幸いとお店に入る。
そしたら喫煙可能なお店なんですね…、タバコの匂いにちょっとビックリ。風通しのいい入口近くの席をもらって落ち着いた。
目の前にはケーキのショーケース。メニューを見るとシフォンケーキやチーズケーキが売りのようで、奥の厨房ではカシャカシャ、メレンゲをたてる音。ホイップクリームたっぷりのシフォンもいいなと思ったけれど、ベイクドチーズケーキをどうにも食べたくそれにした。
昔、チーズケーキと言えばベイクドチーズがほとんどだった。中でも塩気の強いニューヨークスタイルチーズケーキに一時期ハマったものでした。
それからスフレタイプやレアチーズとチーズケーキの世界はどんどん多彩になって、どれもそれぞれおいしいことに食べるたびに感心しちゃう。
今日のベイクドチーズはどっしり重たくザラッとした舌ざわり。ゆっくりとろけて口の中をチーズの風味で満たすゴチソウ。
アイスティーをお供にし、口を涼しくして終える。のんびりしたら東京駅まで歩きましょう。
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