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鉄板焼きとハンバーグ

今日は二人で食べてる気持ちになりたい。
そう思って、新宿メトロ街の万世を昼ごはんの店に選んだ。

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多くの店が撤退しちゃった再開発待ちの食堂街。かつてお店があった場所には仮設の壁が作られて、まるで工事現場の中で営業しているみたいな風情がいとおしい。

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テーブルにつくと、おしぼりとお冷と一緒にマスクケース。万世のキャラクター、モーちゃん、ブーちゃんがにこやかにお出迎えっていうのもたのしい。オキニイリ。

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ここではいつもハンバーグと和牛の鉄板焼きをたのんで分けて食べていた。ハンバーグはジャンボハンバーグ。鉄板焼きは大きなサイズをたのんでいたけど今日はひとりです。どちらも通常サイズをたのむ。
ランチはメインの料理にご飯ととん汁がついてくる。ご飯はひとつ、控えめサイズ。とん汁はおいしくって大好きだから2つもらってテーブルの上をにぎやかす。

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どちらも楕円形の鉄板の上でジュージュー、音をたててやってくる。
ジューッと野菜が焼ける湿った音においしい香り。
ハンバーグの鉄板の上ではデミグラスソースが小さく沸騰し続ける。
創意工夫でおいしさを競うハンバーグがたくさんあるけど、こういう昔ながらのハンバーグが大好きで「古い味」ってよく言っていた。
細かくひかれた合いびき肉。

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ふっくらと焼き上げてナツメグの香りが漂う「古い味」。これをパンに挟んでもおいしいハンバーガーには絶対ならない、あくまでご飯のお供のゴチソウ。
鉄板焼きは軽く塩味がついていてそれを芥子醤油にひたして食べる。芥子が結構きいていて熱々の肉や野菜と一緒に食べると咳き込むこともあるほど辛く、でもその辛さが脂をスッキリさせて肉の持ち味を引き出すたのしさ。

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辛子醤油にたっぷり浸した鉄板焼きはご飯の上に一旦おいて、ご飯と一緒に口に運ぶ。ご飯がどんどん芥子醤油と肉の脂で汚れていってそれがおいしい。

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ここの鉄板焼きって、牛肉の料理と思って食べると物足りないけどすごく贅沢な野菜炒めだと思うと得した感じがするネ…、っていいながら二人で分けてよく食べていた。なつかしいなぁ…、本当にしみじみなつかしい。

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お店をでて西口交番の前を通ったら鳩がうずくまって動かずにいる。カメラを近づけてもこちらをじっと見つめて動かず、何か話しかけてきているみたい。この太りっぷりといいのんびり仕方といい、なんだか似ていてしばらく見てた。お昼過ぎ。


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