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白いお店の白いケーキにマキアート

中野ブロードウェイを突っ切って通りに出たら左に曲がってちょっと歩いたところの「バター」。

エスプレッソとケーキのお店で、ずっと気になりお店の前まで来るんだけれどいつもいっぱい。
小さなお店で6人近くしか入れないからあきらめていた。
今日はどうかと思ってきたら、なんとノーゲストではございませんの。

ショーケースの中に白いカヌレのようなケーキを見つけてそれを選んでお供の飲み物はコルタード。
たっぷりのエスプレッソをグラスに入れてフォームドミルクを注いで仕上げる濃い目のカフェラテみたいな飲み物…、コルタード。
ラテアートのコントラストも鮮やかで、お皿の上に一緒に並んだ乳白色のケーキの色を際立たす。ちなみにケーキの名前は「ブラン」。「白」であります、まさに白。

お店のインテリアもほぼ白で、お店の名前がバターだから白と呼ばずにバター色と呼んだほうがいいのかしらって思ったりした。

ブランの表面はホワイトチョコレート。フォークを突き刺すようにして手がかりつけて割っていく。
表面が割れてしまうとあっという間にフォークが入ってお皿を叩く。中はムース状のクリーム、芯にフランボワーズのジャムがあり、底には軽いビスキュイ生地。

割れた瞬間、フランボワーズの色が飛び出しハッとして、食べるとそのおいしさにウットリとなる。

ホワイトチョコレートが口の温度でネットリとろけ、酸っぱく甘いクリームはフワッと軽やか。生地は存在をほぼ完全に消しフランボワーズの明るい香りと酸味がなんとも印象的。
優雅で華やか。儚く、なのに力強くて心までもがとろけるおいしさ。

溢れ出したフランボワーズのジャムがあまりにもったいなくて、指で拭って舐めながら飲むコルタードも乙でよし。


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