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スパイスカレーを食べて冷たいマサラチャイ

ひさしぶりの「スパイスカレー食堂」。

自宅のある四谷三丁目から四谷に向かって歩く途中にあるお店。
ここが近づくとカレーの匂いが空気に混じって、いつもお腹を空かせてくれる。
特に朝の散歩の途中のこの店は空きっ腹に堪えるおいしいトラップ。
壁に貼られたポスターの、にんまり笑うエキゾチックな女性の顔もカレーの匂いの誘惑に拍車をかける。
「この一皿で人生が変わる」というキャッチコピーにトドメを刺される。
まんまと罠にハマって朝食カレーを食べることにする。
豆のカレーとブラックチキンカレーの盛り合わせ。朝の値段は手軽で750円。

食券買って先払い。お店の人に「ご飯少なめでお願いします」ってひと言つげてカウンターにつく。
パオーと鼻をもたげる象さん。BURTON社のプラスティックのカゴの中にはフォークとスプーン。
厨房からはカレーの香りがただよってきて、本格的にお腹がなります。

あっという間に料理は完成。

豆のカレーとチキンカレーの組み合わせ。
ニンジンといんげんのアチャールが彩り添えてご飯少なめとお願いしたにもかかわらずご飯タップリ。
さぁ、食べる。

黄色いカレーが豆のカレー。
濃い茶色をしているカレーがチキンカレー。
皿いっぱいに広がる黄色いカレー。
小さな豆がつぶれることで軽い自然なとろみがついている。

チキンカレーはほぼ鶏肉です。カレースパイスと一緒にじっくり煮られて繊維がほぐれて肉はホロホロ。千切りにしたニンジンにいんげん豆に玉ねぎ、じゃがいもと野菜たっぷり。それぞれがスパイシーに味が整えられていて、それらひとつひとつが十分おいしい。
けれど混ぜれば混ぜるほどおいしくなる…、というのここのカレーの特徴で、それでざっくり混ぜていく。

ご飯はパラパラの長粒米。カレーや豆、鶏肉と一緒になってもホツホツとした食感をそのまま感じる。
潰れた豆はコツコツ奥歯を叩いて壊れ、ちょっとザラザラした食感もある。鶏はしっとり、口の中でハラっと繊維が崩れて散らかる。キュッキュと潰れるいんげん豆にザクザク歯切れる甘いニンジンは香り鮮やか。
いろんな味や香りや食感が一度の口の中へと飛び込み混じって消える。

「追い辛スパイス」「香り追いスパイス」というのが用意されていて、それぞれたっぷり使って味や香りを整える。
おいしいなぁ…、お腹の中から体がキレイになってく感覚。体が芯からあったまり、おそらく追い辛スパイスのせいでしょう…、口がヒリヒリ、熱くなる。

ターメリックのお茶で口のほてりをさまして席を立つ。

朝のカレーで火照った舌を冷たいマサラチャイでなだめてやろうとモリバコーヒーにやってくる。

スパイスの香りただようミルクティー。たっぷりシナモンパウダーを散らして仕上げて氷の上がシナモンまみれ。冷たいのに不思議とあたたかさを感じさせるオゴチソウ。

「チャイ」はヒンディー語でお茶の意味。スターバックスにはチャイティーラテなる商品があって、それって「ティーティーラテ」ってことだよなぁ…、馬から落ちて落馬する間抜けな感じ。
数あるティーラテのバリエーションのひとつがチャイフレーバーだからチャイティーラテ…、ってことなんでしょう。つまりスタバ語、わらっちゃう。

ここの冷たいマサラチャイ。甘さがほどよく香りは豊か。ゴクゴク飲めてオキニイリ。


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