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1200円でも十分安く感じるのに…。

今日は午後から家の消火施設の点検がある。
だから早くから家を出てテクリテクリと散歩をしながら荒木町で昼食にする。
「遊猿」という店。

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飲食店がズラリと並ぶ車力門通りの中ほどにあるビルの2階。
カウンターの中に鉄板が置かれた個性的な中国料理のお店で、ランチは前菜料理食べ放題というのがうれしい。
カウンターの隅に座ると厨房の奥までずっと見通せる。

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奥では麺がゆがかれその手前では鍋で炒めものやら煮物ができる。手前でずっと食材が切られ仕込まれ、スタッフ3人がずっと途切れず手を動かしてる。
おいしいモノができあがる様子や気配は食欲湧かすオゴチソウ。

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6種類の料理の中からひとつ選んで注文し、お店の片隅に置かれた前菜料理をまず盛り付けてお昼のお腹をめざましてやる。

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野菜が主役の取り放題です。葉っぱ野菜にトマトの酢漬け。
千切りのニンジンに柑橘系の酸味をほどこし塩と胡麻油で味を整えた中華風のキャロットラペに、ネギ油と塩であえた紫キャベツ。茄子の煮浸し、もやしのナムルとあれやこれやを盛り付けて、それから中華風のスパゲティー。

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硬めに茹でて冷ました麺に中国醤油と揚げた真っ赤な唐辛子。赤唐辛子と山椒を炊いた油であえた油そばみたいな感じで、これがおいしくオキニイリ。モサモサとした食感に軽く痺れてピリッと辛い。スパゲティーも含めてどれもがご飯のおかずにぴったりの、メリハリのあるしっかりとした味というのにニッコリします。

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おかわり自由の味噌汁も具だくさんでしかもおいしい。
大根、キャベツにえのきがたっぷり。
特にえのきのうま味や香りが汁にしっかり移って風味豊かであったまる。

さてメイン。

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油淋鶏を選ぶことが多かった。
それでなければ麻婆豆腐。ところが今日、「豚しゃぶ野菜あんかけ」という料理がメニューにあって試してみようと思って選んだ。
お待たせしましたとやってきたお皿をみると、まるで五目あんかけ焼きそばみたいなビジュアルで、箸を突っ込みあんかけの下を探ると茹でた薄切りの豚バラ肉が顔を覗かす。

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それもたっぷり。まるであんかけ焼きそばの麺を豚しゃぶ肉に代えたようなたのしい料理。
あんかけで味もしっかり整って薄切り肉があんをまとって食感なめらか。こういうやり方があったんだ…、ってワクワクしちゃうオキニイリ。

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野菜たっぷり。キャベツにもやし、ネギに小松菜、きくらげと種類も豊富でもやしがひげも根っこもキレイにとられた上等もやしというのにウットリ。
ご飯の上にかければ中華丼になり、スパゲティーにかければあんかけ焼きそばみたいな味わいになる。

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食べすすめると最初はプルンとしていたあんがゆっくりスープに戻っていって、最後は野菜スープのようになっていくのもまた旨い。ひとつの料理でいろんな食べ方がたのしめるのってステキだなぁ…、って思ったりする。満たされる。
これでたったの1100円。ただ明日から100円値上げになっちゃいます…、ってお店の人も恐縮をする。いえいえ、1200円でも十分ですものと逆に恐縮してしまう。ありがたいかな…、また来よう。


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