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排骨に太肉追加という贅沢

中野の「ほおずき」。担々麺の専門店。

タナカくんが好きだった担々麺のスリートップのひとつであります。
残り2つは、赤坂にあった「中華うずまき」と、銀座に香港からやってきていた「夜上海」の担々麺でどちらのお店もなくなっちゃった。
だからここがタナカくんにとってのベストスリー担々麺を唯一食べることができる店。
そういえばお店の前に2010年発行の雑誌に掲載されてたおいしい担々麺ランキングの生地が貼られているんだけれど、23軒中半分以上一緒にいってた。

担々麺の食べ歩きを一緒にしていた時期があるからなんだけど、そのうち半分近くがもうなくなっちゃってる。残念だけどしょうがない。
長続きするって大切なこと。長く続けていればファンもつくし料理も熟してどんどんおいしくなっていく。人間生きていれば必ずいいことがやってくるのと同じこと。

実は試したいことがあったのネ。

以前、銀座のはしごの担々麺のことを書いたら「排骨と太肉の両方をトッピングしてもらえるんですよ」ってコメントもらった。
もしかしたらここでもそれが可能かしらと思ったのネ。
券売機をしっかり観察。
1番下の段に「排骨あるいは太肉トッピング」ってボタンをみつけて、排骨担々麺と一緒に買った。
お店の人に「太肉トッピングで」って言って手渡し作ってもらう。
ちなみに「太肉」って書いてダーロー。
ぽってりとしたスープに刺さるように置かれた肉はまさに分厚く太くてどっしりしてる。

豚バラ肉をロール状に巻いて煮上げて分厚く切ったもので、白い脂も分厚くスープの中で徐々に透き通っていくんです。

ひと切れ取り出しご飯の上にのせて食べると肉はキチキチ奥歯で擦れて砕け、脂はあっという間にとろけてく。

排骨もおいしいんですよ…、蝦の卵を練り込んだザクザク歯切れる麺もおいしい。けれど舌から歯茎から、口の隅々を撫で回しながらとろける太肉の圧倒的な力強さと肉感的な味わいにウットリしちゃう。たまらない。
辛くて軽い渋みをもったスープとの相性もいいんですネ。脂の甘みや風味が辛いスープの辛さを引き立て、香りも一層華やかにする。

お酢をくわえて脂の風味をスッキリさせてあっという間に器の中の固形物はみんなお腹におさまった。

ひと口、そしてまたひと口とスープを飲んで、口に広がる蝦の香りや胡麻やスープの味わいにウットリしました。オキニイリ。


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