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肉の甘さか脂の甘さか、甘さ際立つハンバーグ

東京駅のキッチンストリート。手頃な価格で個性的な料理をたのしむことができる東京駅の中でも古参の食堂街。
その端っこに「Vimon」という店がある。

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ヴィモンと書いてビモンと呼んで、名前の由来は「鼻紋」だという。
ステーキとハンバーグの専門店。大きな牛のモチーフが店の外観に描かれていて、店に入るとカウンター。中にキッチン。大きな鉄板がズドーンと置かれて、鉄板焼のお店のようにも見えるなかなか贅沢な造り。

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カウンター席にテーブル席が配置され、カウンター席の椅子がなかなか座り心地がよいコトを記憶している。今日はゆったりテーブル席。
鉄板の上には鋳物のお皿が置かれてて、鉄板で一旦焼いた肉をそれに乗せオーブンの中でじっくり焼いて仕上げるスタイル。

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ハンバーグが売り物です。
オモシロイのが赤身の肉とスネ肉という肉違いで2種類用意されている。
どちらもオールビーフで売りはスネ肉。
300gを選んで注文。
おすすめの焼き加減はミディアムレアでございます…、と言われてそうする。
提供時間15分ほどだったでしょうか。

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サラダにコンソメスープ、そしてご飯でひと揃え。肉のサイドにガルニがない。ただ肉の塊がのっかっているという様が、荒々しくていいかもしれない。食欲が湧く。

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ハンバーグはみずみずしいとは言えぬ風貌。乾いた感じの仕上がりで、それと言うのも肉の旨みがしっかり肉に閉じ込められてるからなのでしょう。
ナイフを当てるとホロリと崩れる。おいしい肉の香りがフワリとやってきて、口に含むと甘い匂いが口のすみずみ満たしてく。

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噛むとガツンと歯ごたえがいい。赤みの肉のゴツゴツとした感じがあって、それに続いてクチャっと脂が潰れる食感。一瞬脂で口がヒヤッとするものの、肉の旨みで舌の温度が再びあがる。なかなか上等。
ただ、ステーキでもなくハンバーグでもない。頭の中に置き所がない不思議な味わいとご飯のおかずというよりも酒の肴にしたくなるような食感、味わい。それもひとつの特徴かなぁ…、って思ったりする。オモシロイ。


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