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うつくしきグリーンサラダに四角いピザ

銀座で昼食。「シシリア」にした。

四角いピザで有名なイタリア料理の気軽なお店。
六本木に本店があって、バブルの頃には明け方くらいまでやっていた。
六本木で夜遊びしたとき、〆といえば香妃園の鶏の土鍋の煮込みそばがシシリアのピザ…、っていうのが定番だった。
飲みすぎたときには鶏そば。
飲み足りないときにはピザって感じが多かったかなぁ。
今じゃめっきり飲まなくなった。夜遊びももう3年以上していない。
銀座の店はこじんまりして一層気軽なムード。ランチタイムは男性客が多くって、イタリアンレストランというより洋食堂って感じ。
スパゲティーの盛りがいい。しかもナポリタンがおいしいというので中年男性に人気があるのでありましょう。

ボクはいつもグリーンサラダとピザをたのむ。
ピザが焼きあがるまでまずサラダ。
木のボウルにこんもり盛り付けられた薄切りキュウリ。
キュウリを剥がすと下にはちぎったレタスの葉っぱ。空気をたっぷり含んでふっくら。

そのうつくしさに負けず劣らず味も美味。
食べるとひんやり、シャキシャキ歯ざわりが心地よい。
酸味がキリッとさわやかなドレッシングをまとってみずみずしく、しかもキュウリやレタスの香りや持ち味がいかされている。

ピザは四角い。

自由にトッピングを選んで組み合わせることができるところもたのしいところ。今日はオニオンベーコンを選んでたのむ。アルザス地方のタルトフランベみたいな感じ。

極薄の生地。がっしりしていて引きしまった仕上がりでそこにたっぷりトマトソースと具材にチーズ。短冊状に切った分厚いベーコンがクチュっと潰れる。玉ねぎシャキシャキ、チーズはぽってり。食感ゆたかで味わいにぎやか。
タバスコをバシャバシャかけて酸味、辛味で大人味にする。
生地の端っこがパリパリ焦げて仕上がって、チーズせんべいのようになってるところも旨い。ワインじゃなくてビールがおいしいオゴチソウ。

サラダを全部食べるとボウルのそこにはたっぷり生の刻んだにんにく。食べてる間、ときにヒリヒリ、舌がつねられるような感じがするのはニンニクのせい。それが不思議とおいしくて、お腹も気持ちも満たされる。


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