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ファッショナブルなのにお行儀がいいというカフェ

渋谷行きのバスにのって国立競技場のちょっと先にある千駄ヶ谷二丁目というバス停で降りる。
そこからちょっと歩くと「原宿通り」って通りに出る。
裏原宿って呼ばれた通りの北側で小さなオフィスビルやマンションに混じってまばらに飲食店がある通り。
おしゃれな下町って感じが好きなお散歩ルート。
気になっていたお店があった。

「ハットコーヒー」っていう小さな看板がついているけど、外観からはお店らしさを感じさせない。
オフィスのロビー。あるいはシェアオフィスのようにも見えて開放的な造りなのに、結界が張られたような感じさえする。

今日はちょっとオシャレさんです…、買ったばかりのオレンジ色の靴にジーンズ、生成りの麻のシャツに栗色の軽いニットを羽織ってきた。
オシャレ空間に気おくれせずにすむだろうと思ってお店に入ってみました。

外から見る以上にオフィスっぽいインテリア。IT系の会社にお呼ばれしたみたい。エスプレッソにベーカリー。カフェ飯的な朝食セットもあったけど、どんなパンがあるんだろう…、と思って見てみる。

クロワッサン系のパンが中心。
どれもおいしげ、香りもよくってお腹を空かす。
目を引いたのが「ツイストカヤ」。

カヤジャムを使って仕上げたパンだっていう。
カヤジャムといえばシンガポールの朝の定番、カヤトーストで使われるココナツミルクと卵、砂糖で作ったパンのスプレッド。
生地はクロワッサン生地。
どんな仕上がりなんだろう…、ってそれを選んだ。コーヒーたのんでちょっと待つ。
速水もこみち系の男子と橋本環奈みたいなかわいい女子がチームで働いている。かっこいいなぁ…、二人とも黒いTシャツにジーンズでなのにオシャレでかっこいい。
しかも仕事は丁寧で言葉遣いも正しくなにより笑顔がキレイ。おじさん朝からノックダウンでございます。

パンを温めてもらって、温め終わるタイミングでコーヒーがカップに注がれトレイの上に揃っていくのもうれしいサービス。セルフサービスでもできるサービスがあるんですよネ…、ありがたい。
さてツイストカヤ。

これはおいしい。蜜でコーティングされたクロワッサン生地がザクザクしていて焦げたリーフパイのようにこわれてく。生地の間にカヤジャムがたっぷり巻き込まれていて、その部分はしっとりしてる。しっとりしながらも砕けたココナツが舌をザラっと撫でながら南国っぽい香りと甘みをまきちらす。

スルスルお腹におさまっていくコーヒーの味もほどよくてのんびりするのにピッタリな場所。気に入りました、また来よう。


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