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ジャニーさんのこと…。

書かなきゃいけない…、って思いながらもどう書けばいいのかずっと迷ってた。
誰の立場で書けばいいのか悩むんですよね。

ゲイが起こしたゲイならではの問題です。
でもゲイにとっても衝撃的で、弁護も同情もできない異常な犯罪だから「あれはボクとは違う変態中の変態がやったことだから関係ない」って言って終わりにすることだってできるけど、でも自分なりにこの事件は一体なにもの?という結論めいたものを出さなきゃいけないかなぁと思って今日は書いてみる。

自分のために自分の頭の中を整理する…。
苦い考察にしばしお付き合いいただけるとたすかります。


育成ゲームのキャラクター発掘の天才

ジャニーさんと言う人は正真正銘の天才だとボクは思う。

彼はまだ子供の男の子の顔を見て、どんな大人になるのかを見極めることができる天才をもっていた。
オーディション。
あるいはスカウトでジャニーズ事務所に入所する男の子のほとんどが10代前半。
2021年に入所した廣末裕理くんなんて7歳1ヶ月!

そんな子供の10年後、20年後の顔つきなんて普通の人はイメージできない。
親の顔を見たってわからない。
でもジャニーさんには見えたんでしょう。

たのしかったろうなぁ…、と思います。
海の物とも山の物ともつかぬ子どもたちが自分の思い描いたとおりに育ち、イケメンと呼ばれる男の子になっていく。
キャラクター育成ゲームの名手のような才能に、みずから溺れキャクターの発掘、育成に血道をあげた。

ゲームにおいてキャラクターやアイテムは多ければ多いほどよい。
欲望は底なしの収集癖へと姿をかえていったのでしょう…。

うつくしさだけでない体育会的選別基準

就職活動で体育会出身者は得する…、って言われます。
それはスポーツ選手としての身体能力や忍耐力、判断力やひらめきが求められているわけじゃない。
会社に入ってそんなものは対して役に立たないものね。
求められるのは「上司の言うこと盲目的に従う」こと。
だから先輩に大麻を吸えと言われて吸ってしまった…、って大人の言い訳と思えぬ言い訳をするアメフト選手が生まれたりする。

ジャニーズのメンバーが提供する歌やダンスは文化的な商品です。
でもそれが作り出される過程は極めて体育会的。
振付師の決めたステップをひたすら練習し、歌のレッスンも熾烈を極める。
歌やダンスがうまいだけでは評価されないのが人が管理する組織の不気味ななところで、子供ながらに偉い大人の言うことを聞かなきゃ損だ…、と刷り込まれる。

かわいい上にジャニーさんを頂点とした大人の言うことに何の疑いももたず従う子だけが残る。
大人のすることに疑問をはさめる覚めた子供なら親にまず言う。
悪さはすぐに露呈する。

「ユー、かわいいね。パンツちょっとおろしちゃおうか」って言われて、偉い人の言うことだから聞かなきゃいけない…、と思える子だけを残した。
ズル賢いです。
その対価として賞賛と成功が待っていると言う魔法の粉をふりかけながら、ジャニーズと言う「趣味と実益の帝国」を作り出した。
これほど大々的に、用意周到にして卑怯な手段で己の欲を追求し続けた性犯罪者はおそらく歴史上、ジャニーさんをおいて右に出るものはないだろうし、未来永劫、その記録が塗り替えられることもないに違いない。

愛する対象が少年であったという罪深さ

ジャニーさんが好んだのは少年です。
多感で世間知らずの少年たち。
心の傷は深く、永遠に残るだろうことは容易に想像できる。

しかもその少年たちを食い物にしたのはジャニーさんだけじゃなかったというのがどうしようもなく罪深い。
ゲイであることを公にできない立場の人たちに、ジャニーさんは少年を斡旋してた。
例えば、総理大臣までつとめたある国会議員氏は、ジャニーさんにお世話になったひとりとしてとても有名。
二丁目の人たちはみんな知ってる。
財界人にも文化人にもジャニーさんに足を向けて眠れない人がたくさんいて、それもジャニーズという会社が日本のさまざまな業界に不思議な存在感を発揮していた理由のひとつ。

つまりジャニーさんは売春の元締め。
女衒でもあったわけです。

それでもジャニーズを愛するために

被害者にはなにがしかの保証が与えられて当然だと思う。
それも一時金のようなものでなく、継続的に払われ続ける「被害者年金」のような形がのぞましい。

基金を作ればよい。
ジュリー社長は個人的に。
ジャニーズ事務所は会社として基金に資金を供出する。
財団法人のような形がいいのじゃないのかなぁ…。
当然そこにマスコミ各社やジャニーズと特別な関係にあった大企業にも寄付を募る。
寄付したいという個人がいればそれもよし。

その法人の事業目的は「性被害者と性的搾取されたすべての人のケアをする」とでもすればよい。
中でもジャニーの性被害者には経済的な保証もする…、とすれば十分禊になるでしょう。
その代表をジュリーさんが勤めれば、ジャニーズ事務所のトップを勇退したあとの一生をかけてすべき仕事もできようものです。

そしてボクらはもうこれ以上、誰が被害者だったのだろうとかなにが本当はおこなれていたんだろう…、と詮索することをやめればいいネ。
彼らのすべてを知りたいと思うのがファン心理。
でも、彼らが見て欲しいものだけ見るというのが「夢を共有」することで、最大の応援でもある。

ボクはずっとジャニーズファンでいたいもの。

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