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トリュフの香りのたまごサンド

ひさしぶりの「パシフィックベイクハウス」。

新宿にいくつもあるルミネの中でも最も古く、人の集まるルミネエストの1階の店。
しかもルミネからも入れる上に独自の出入り口も持っていて、いわば一等地にあるお店なんだけどブレイクしない。
いつもほどよくにぎやかで、ウェイティングができるでもない状態が開業以来ずっと続いている不思議。

バエ系ドーナツやスイーツを用意している。なのにです。
ケーキやペストリーが並べられたショーケースの中の景色もうつくしく、もっと人気が出てもいいのにって思うも、こんな程度の商品は珍しくもなんともない…、ってことなのかしら。
本当に不思議。わからない。
ただお店の人が揃いも揃って不機嫌そうに働く様はかなり残念。

それにコールドブリューがオリジナルのタップマシンで注がれるのが好きでしかも他にないバエポイント。
ずっとカメラを構えて待ってたら、作業台の後ろにおいたピッチャーから注いでどうぞと渡すじゃないの。

なんだかすごく拍子抜け。
そういう見せ場をしっかり見せる。
決められたことは決められた通りに…、なによりお客さまに一度約束したことは守る努力をしてくれなくちゃ好きになれない。
そういうところが人気が出ない理由のひとつなのかもしれない。
勿体ない。

「トリュフエッグタルタルサンドイッチ」をコールドブリューのお供にもらった。
ショーケースの中でひときわ存在感を放っておいしげに見えていたから注文したのネ。
こんがり焼けたブリオッシュ生地のパンから溢れ出すほどたっぷりのたまごサラダを詰め込んだ迫力満点の姿をみながら、これが口の中にやってきて卵サラダが溢れ出し、ブリオッシュ生地と一緒にとろける様を思い浮かべてテーブルにつく。そしてサンドイッチの側面をみてびっくりです。

溢れ出しているように見えたたまごサラダはほんのちょっとだけしか入っていないの。ブリオッシュに斜めに入れた切り目に少量、塗りつけられているだけで溢れ出しそうに見えていたのは目の錯覚。
ある意味上手な商品作り。

拍子抜けして口に含むと、やはりたまごサラダの存在感はほとんどなくて、トリュフオイルの香りの甘いブリオッシュが口の水分を奪ってくだけ。
ココナッツの香りがほのかに漂うところが、ハワイな感じを演出してて、そういう部分はとてもお上手。

ありきたりのものをアレンジしておしゃれで特別のもののように見せることが上手な会社の仕業だなぁ…、ってある意味感心いたします。


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