見出し画像

牛肉麺に海老ワンタンを泳がせる…。

夜、近所を歩くのが怖かった気持ちも徐々におさまって、たまに近所で夕食を取る。

画像1

今日は「新記」にやってくる。
ひとりでくるとカウンターがありがたく、外の景色を見ながらぼんやり。
目の前にある横断歩道をふたりで渡っていたんだ…、と思うとさみしいような、なつかしいような。

画像2

思い出があまりに多くて引っ越そうかと一時期考えたこともあるけど、引っ越したって思い出すのはこの街のこと。思い出から逃げるのじゃなく、思い出と向き合うことでしか気持ちは前に進めないから、ずっとこの街にいることにした。
ふたりで来た店がこうしてコロナにも負けずにずっとがんばっている。それも励みのひとつにもなり、ボクもがんばらなくちゃと思えてうれしい。

画像3

小皿料理が30種類ほどあって、好きなものを3つ選んで1000円というここの名物。
いつもはそれで紹興酒。
今日はプーアール茶をもらって食べる。
オキニイリはレタスの湯引き。
レタスの葉っぱをちぎって茹でる。水気をたっぷり含んだところにオイスターソースをかけ回すだけ。
お皿の中で葉っぱを何度もひっくり返し、オイスタソースをまんべんなく行き渡ったらそれが食べごろ。シャキシャキ食感軽快で、オイスターソースの旨味にレタスの苦味が混じってなんともおいしい。

画像4

いつもは揚げワンタンを選ぶのだけど、今日は茹でた海老ワンタン。理由はいつもたのむワンタン麺のかわりに牛肉麵にしようと思った。中華スパイスの香りゆたかなニューローはタナカくんのオキニイリ。

画像5

ザクザク歯切れる極細の香港面を選んで作ってもらって食べる。
牛すじ肉の油がとろける鶏ガラスープ。旨味にコク、風味に香りが混じって気持ちが遠く東シナ海越えていく。

画像6

茹で海老ワンタンは大ぶりで、薄皮生地の中にぎっしりエビのすり身と刻んだクワイ。ペロペロぷるん、そしてザクザク、食感たのしくそれを牛肉麺の中に浮かべてワンタン牛肉麺にする。

画像7

自家製のラー油をポトン。どっしりとした辛味に焦げた風味が混じって器の中の料理がキリッと凛々しくなってく。おまたせしましたと大根餅がやってきて、今日の夜のひと揃え。

画像8

大根餅は好きなんだけど、ひと皿2個の大根餅は二人でわけるにちょうどよく、1人で食べると途中で飽きる。一生懸命食べて満腹以上になっちゃった(笑)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?