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中野ほおずき、オキニイリの排骨担々麺

再びテクリテクリと中野に向かう。
3ヶ月前にも同じ通りをのんびり歩いた。建築途中のマンションが完成してたり、新たに現場ができてたり。
時は確実に前へ前へと進んでる。

昼を「ほおずき」。

坦々麺のおいしいお店。タナカくんが好きな坦々麺ベスト5のひとつがここの排骨坦々麺。
これまたオキニイリだった中野ブロードウェイ脇の路地に面した小さな店。

雑然とした中野の路地の、中でもここは電信柱や電線や、袖看板のにぎにぎしくて雑然としたさま、アジア的にてそれも含めて好きだった。
久しぶりに来たら券売機が置かれてた。
メニューがそんなに多い店じゃない。ボタンは大きく数も少なく、戸惑うことなくあっさり買える。
お店のご主人が食券受け取り、辛さを聞きます。ボクは大辛。サービスのご飯は半分で…、とお願いしました。ちょっと待つ。

お待たせしましたと排骨担々麺。

ご飯をよそったお茶碗を、厨房スタッフが手にして「このくらいでいいですか?」って聞いてくれるのがあたたかい。
写真を撮ったら丼の影がちょっと離れたところにできた。
丼が宙に浮かんでいるよう見え思わずニッコリ。
錯視でござる…、オモシロイ。

スープの上に短冊状に切った排骨。

一口大の長さに切ったチンゲン菜に搾菜、乾燥させたエビ。
麺は縮れた細麺で、鰕粉が麺に練り込まれている。

スープはサラサラ。麺にからんでおいしい香りとともに口へとやってくる。
胡麻の風味、エビの香り、どっしりとしたうま味が口をまず満たし、あとからじんわり豊かな辛味が押し寄せる。
麺はバッサリ歯切れてちらかる。噛み心地も喉越しも軽やかで麺の料理というよりもスープの料理という感じ。

排骨は薄くて表面サクッとしてる。噛むとカレーの香りがフワッとたちあがり中国醤油のタレの風味が香ばしい。
ご飯にのせて一緒に食べると衣のサクサクした食感を思う存分たのしめる。

しばらくスープの上に浮かんだ排骨はスープを吸い込み衣がぽってりとろけてく。軽いぬめりが豚肉をなめらかにして肉感的なるおゴチソウ。
途中でお酢を注ぎます。途端にスープの辛味が甘みを帯びて、後味スッキリしてくれる。

キュッキュと奥歯を撫でるようにして潰れる搾菜。青梗菜はとろけるほどに茹でられていてすべてがスープのためにある。
サラサラ系の担々麺の最高峰に違いない。


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