トリコロールは銀座の朝のタカラモノ
銀座で朝をはじめる金曜。トリコロールで朝食とする。
煉瓦造りの一戸建て。お店の前には小さいながらもクリスマスツリーが飾られて、銀座のクリスマスって格別だなぁ…、って思う。
回転扉を押して入ると、空気はにぎやか。
ピカピカに磨き上げられたカウンターには韓国からのお客さま。
ボクの隣には台湾からの若いカップル。
海外からのお客さまが増えましたね…、ってお店の人に言ったら、先日なんてほとんどのお客さまが外国の方で、海外で働いているみたいだったんですよ…、って。
みんな必ず、テーブルサイドで仕上げるカフェオレをひとつはたのんで動画撮影。口コミサイトの国境なきことにまたビックリ。
モーニングセットにブレンドコーヒー。トーストよく焼きでお願いしました。白いワイシャツ、黒いベストにズボンをはいた女性スタッフの背筋の伸びたサービスにいつもながらウットします。
朝のセットは1種類。
トーストにバターにジャムにサラダに飲み物。
金縁の白いお皿でやってくる。
今日もショパンのピアノソナタがBGM。
優雅なリズムにあわせるように、銀のポットを手にしたスタッフがやってきて、サイフォンだての熱いコーヒーが注がれていく。
カップの底から沸き上がってくるおいしい香りに朝の気持ちが明るくなります。
注ぐスタッフは終始にこやか。カップの中には湯気をまとったコーヒー一杯。なんとシアワセ。この店と銀座ウエストは銀座の宝。ありがたい。
みずみずしくてひんやり冷たい野菜のサラダ。葉っぱ野菜がシャキシャキ歯切れ、トマトがクチュッと潰れてソースのようにふるまう。甘酸っぱさにお腹がパチっと目を覚ます。
こんがり焼かれた好みのトースト。ひと口分をちぎってバターとジャムをのっけて食べる。
塗るのじゃなくてのっける感じが背徳的なるオゴチソウ!
生地の水分がほどよく抜けたトーストはザクザク壊れて焦げた小麦の香りがおいしい。口いっぱいに散らかっていくパンのかけらをバターやジャムがとらえてまとめてとろかしポッテリとする。
しかもここのパン。新宿御苑のラバゲットのバゲット生地で焼いたミッシェルみたいな仕上がり。だからザクザク、その後むっちり。生地の塩気をバターやジャムが引き立てる。
苦味のしっかりしたコーヒー。たっぷりのミルクで酸味をやわらかにして、朝のお腹をあっためる。
しばらくぼんやりいたします。
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