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うどんにおはぎ、きつねときざみ

北九州出身の「資さんうどん」が東京に出店する。
先月、神田でポップアップが開催されて、その初日に告知。出店場所が両国になったと先日、正式に発表された。
ソーシャルメディアで「博多うどんの人気チェーンがとうとう東京にやってくる」なんて投稿を見受けることがあるけれど、資さんうどんの出身は北九州。
会社のオフィシャルウェブサイトにも「資さんうどんは北九州のソウルフード」と書かれているから北九州うどんであって博多うどんにはない特徴がある。
「やわい麺」と「おいしい出汁」という九州各地のうどんに共通する特徴はそのままに、北九州という地域に合わせた独自の工夫をしているのです。

北九州といえば焼きうどん発祥の地として有名で、資さんうどんにも焼きうどんがある。
鉄板にのせてジュージュー焼ける匂いと一緒にソースの香りを撒き散らしながらやってくるのだけれど、これがおいしい。
おでんがある。
おいしいうどんの出汁でおでんを炊くというのは讃岐と同じ流儀で小倉名物の屋台的でもある。
その最大の特徴が「資さんしあわせセット」というお店の推しのメニューに添えられている「ぼた餅」。
なぜうどんにぼた餅。
それは食後のデザートなのか。
それともうどんのおかずなのか…、ということを考察しつつ、そういえばうどんにぼた餅を添えるのって資さんうどんだけじゃないよなって思い出し、その組み合わせがなぜ生まれたのかちょっと考察することにした。


資さんうどんが東京にまでやってきてしまうとある事情がちょっと切ない

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