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中華そばとカツ丼が自慢の食堂…、という岡山のやまと

岡山で夕食。好きでしょうがない店にくる。

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「やまと」という店で、「中華そばとかつ丼が自慢の店」という謳い文句の小さなお店。
家族でやってるお店です。だからいつ来ても同じ人に会えるのが安心できてしみじみうれしい。愛想なしだけど時折見せる笑顔がかわいい父さんと、いつもニコニコしている息子さんが厨房を守ってて、おそらく息子さんたちの工夫でしょう…、ここのウェブサイトがものすごくよくできている。

ニュースがタイムリーにアップデートされ、人間味を感じさせる内容でもありしかも通販をしっかりしかける。小規模飲食店でこれほど丁寧に、キチンと自分を表現できてるサイトは他にみないほど。

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昼は殺気立つほど忙しく、夜はのんびり。いつもキリッとした表情のお店の人のゆったりとしたやさしい表情もいいもんですな…、目当の料理をてきぱき注文。

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まず茹でキャベツがやってくる。
ラーメンの麺を茹でる寸胴鍋で茹でたキャベツにニンジン、それからブロッコリ。麺の湯切りよろしくテボを大きく元気に振って、水を切ったのをお皿に移してデミグラスソースをサイドにちょこん。

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キャベツがそもそも甘くって、シャキシャキっとした良き食感で仕上がっていて、それに酸味明るいデミソースをまとわせ食べるという趣向。お腹が次の料理の準備をはじめるゴチソウ。お皿の上もキャベツも幸せそうに見えてくる。

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続いて中華そばが到着。
とんこつ、鶏ガラの濃厚スープにイリコの出汁が混じったスープ。
麺は極細、ストレート。

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張りがあってスープをたっぷりたぐりよせ、ザクッと歯切れて口でちらかる。
旨味が強くて脂の風味がまずやってくる。
それに続いてイリコの風味。ちょっと苦くて渋みが脂のこってり感をなだめてとても飲みやすい。
もやしザクザク、ゴリっと歯応え確かなメンマ。煮あげて仕上げた叉焼の脂がクチャっととろける感じがまた旨い。食べてるうちに汁に溶け出したコラーゲン質で唇同士が張り付くようになっていくのがたまらない。

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それからかつ丼。岡山名産のデミグラスソースをかけて味わうご当地料理。
肉は薄めでやわらかい。パン粉は細かくぎっしり張り付きラードで揚げられているのだけれど、不思議なほどにさっぱりとしてパン粉がカサカサ前歯をくすぐる感じが軽快。デミグラスソースのベースはラーメンスープなんでしょう…、だからどことなく和風な風味、味わいがありお供のラーメンとの相性も良い。

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カツを2切れほど食べて、あいたところをキャベツで埋める。シャキシャキ歯触りたのしみながら、カツ食べ、飯食べ、ラーメンたぐりお腹がたのしく満ちてくる。来てよかった…、って今日も思った。また来よう。

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