見出し画像

百年保つ、百年続くを考える①

超高層マンションが次々できる。
かつてのように爆発的な人気というわけではないけれど、今でも人気が続いてる。
多くの人が一生の資産と購入するうのだろうと思う。
40歳で買って一生用なら50年ももてばいい。
でも孫子の代まで受け継ぐことができる資産かというと、そんなことはないだろうな…、と思うのですネ。

日本の高層ビルは驚くほどに短命です。

オフィスビルとか商業用のビルならば、より付加価値が高く同時に効率の良いビルに建て替えようと思う気持ちは合理的。
けれどそもそも大型ビルというものは長期間保つようにはできていないように感じる。
小規模のビル。
メンテナンスの行き届いた民家で100年以上保つものは多い。
法隆寺に至っては1300年もっている。
1000年を超えて現存する建物はさすがに少ないけれど、200年、300年クラスの木造建築は山ほどある、その一方で今建てられている超高層ビルが1300年後にもそのままあるとは考えづらい。
100年後にもあるかというと、それもかなりあやしくてなのに次々ビルは建ち、人はそれをずっと続くインフラのごとき期待をもって受け入れる。

そういえば、恵比寿ガーデンプレイスの再開発に携わったとき、説明を受けた事業テーマは「100年続く本物を集めた街づくり」だった。
一緒にチームを組んだのが恵比寿三越。
閉店しました。
施設構成のプランニングをするにあたって、100年続く、あるいは100年企業を目指すということを明言していた会社の経営者にインタビューをしたのだけれど、そのほとんどが廃業、合併、破産の憂き目にあっている。

100年保つってどういうことなんだろう。
100年続くってどういうことかを今日と明日、二日続けて考えましょう。


百年続く外食企業作りを目指す人たちの会があったりするけれど…

ここから先は

2,077字

ベーシックプラン

¥500 / 月
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?