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聞いて聞いて、聞いて聞いたよ!

英語はボクにとって、日本という国の常識や育った環境、既成概念から自由になって考え、自分を表現するための大切な手段のひとつ。
日本語で整理がつかないことがらや、日本語で思いつかないことが英語で考え、英語でしゃべることで思いついたりまとまったりする。

アメリカにはじめて行ったのは大学一年生のとき。
アメリカ視察にでかける父が、英語をずっと勉強していたボクにどの程度の実力があるのかみてやろう…、って思ったのでしょう。
ついてくるかというのでついてった。
ボクもいささかドキドキしました。
果たしてボクの英語はアメリカという国で通用するのか飛行機の中では不安でしょうがなかった。
ところが自分でもびっくりするほどわかるんですネ。
言ってることがほとんどわかるし、言うことはすべて通じる。
さすがに業界ならでは専門用語やスラングめいた言葉は聞き返すことがあったけど、説明してもらえばほぼわかる。

お前、スゴイな…、って父にあらためて感心されてその旅行では通訳のようにふるまうことになった。
留学への道筋がそのときついて、どうせならば同時通訳の資格をとろうかと専門学校に通ったりもした。

学生の頃には3ヶ国間通訳を目指してフランス語も勉強しようとしたのです。
日本でイギリス人とフランス人が会議するとき、英語とフラス語をしゃべることができれば彼らの通訳がひとりですむ。
どんなにステキなことだろうと思ってしばらくがんばったけど、通訳って自分の考えをしゃべっちゃダメなんですよね。
それじゃぁ、言葉を学ぶ意味はないなと思って、通訳になることはやめにした。

自分の中には話したいことがたくさんあって、それを相手に伝えるために言葉を勉強してきたんだから。
長い間、英語を使わぬ生活が続いたから話す能力は随分錆びた。
でも聞くことだけは今でも自然にまだできる。
こういう学びかたをしたからなんだと思う。


聞けるようになれば話せる

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