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やさしい冷たさ、やさしい甘さのレモンの豆花

甘いものを食べたくなって、虎屋果寮を覗いてみたらかき氷が5月1日からはじまるという。
ならばそれまで我慢しましょう…、と思うも冷たいものが食べたくなった。
それで近所の「合作社」。

台湾の屋台料理の専門店で人気が定着したようでいつもニギヤカ。

「レモン豆花」をお願いしました。

ふんわりとした豆腐を崩して器に入れて、シロップ、それから愛玉子。かき氷を上にたっぷりのっけて仕上げる涼しく甘いオゴチソウ。
それにしても「愛玉子」。
オーギョーチって読む果物の種を揉んでくとゼラチン質でかたまっていく。プルプルとしてハリがありしかもなめらかな食感独特。谷中霊園の近くにそういう名前のお店があってわざわざ行ったこともあるほど昔は珍しいものだった。今ではいろんなところで食べられるのがありがたい。

シャリシャリとした粗い仕上がりのかき氷。シロップの中にあってもなかなか溶けず周りを冷やしてくれるから、豆腐も愛玉子もシロップもずっと冷たい。
しかもその冷たさがやわらかく、豆腐もやはりやわらかい。シロップの甘さもやさしくスルンスルンと喉をなでつつお腹の中におさまる感じるやわらか、そしてやさしい感じ。

食べながらなにかひと味足りないぞ…、と思ってそうだ。緑豆をトッピングするのを忘れてました。茹でた小さなお豆がホツホツ、奥歯で砕けていく食感が他の素材のやわらかを引き立ておいしくしてくれるのに。次は忘れず注文しなきゃ…、と思ったりする。午後のこと。


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