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カレー南蛮そばの餅入り。お腹の中から汗をかく

浅草に来て浅草寺さんをお詣り。そばを食べる。
浅草でそばといえば尾張屋の天ぷらそば、あるいは並木藪蕎麦のたまごとじ。もしくは翁そばのカレー南蛮。
他にもいくつかおいしいそば屋あるけれど、たましか来ぬからこの3軒で今のところは手一杯。
そういえばこの3軒とも熱い汁そばばかりを食べる。
温度が上がって汗ばむ陽気。どうせならば思いっきり汗をかいてやろうと思って「翁そば」のカレー南蛮そばにする。

小さなお店で行列ができることもある。
今日はどうかと思って入ると相席一席空いていました。
扇子を動かし白檀の香りをさせるいきなりおじぃちゃまとご相席。

出入り口の前の席です。風を通して涼をとるため扉がちょっと開いている。お店の前では昼から酒盛り。頻繁に行き交う人がときおり立ち止まってはお店の中を覗いて立ち去る。
カレーのおいしい匂いが外まで漂って香りますゆえ。

あんかけそばもおいしいんです。
具材がゴロゴロはいってて、ぽってりとした醤油と出汁の餡がおいしい。
ちょっと気持ちがゆれるけど、初志貫徹でカレー南蛮。
お餅をつけてちょっと待つ。
お待たせしましたと運ばれてきた丼の、見事な表面張力具合にウットリします。

出汁の香りに混じってカレーの匂いが漂い湯気がもうもう立ち上がる。
箸を入れると湯気がボワンと噴き出して、太いそばが顔をのぞかす。

しかもギッシリ絡み合っててそれは重たい。重たい上に熱々でズルンとすすると唇を焼く。
カレーを満遍なく絡めてひと口分を持ち上げ、フーフーしながらモグリと食べる。
麺は硬くて頑丈で汁はなめらか、カレーの辛味や出汁の旨みが口に広がる。香りは鮮やか、焦げたような香ばしさがいい。
鶏肉、玉ねぎと具材はシンプル。何をおいてもカレーの汁を味わってという趣向の料理。一味をパラっとかけると香り、辛味が華やかになる。
どっしりとしたカレーの辛味に赤唐辛子の突き抜けるような鋭い辛味が混じるんですネ。

噛みごたえのある太いそばもおいしいけれど、カレーをまとった餅がおいしい。ねっとり、ぽってり。
カレー自体が粘度を上げて塊になって口の中にやってきた…、って感じがするのがオモシロイ。

途中でネギをパラっと投入。みずみずしさとネギの香りがすがすがしくて汁も若干温度が下がる。
ズルズルハフハフ、そしてゴクリとかきこみ丼空っぽにする。

お腹の底から汗をかきます…、オゴチソウ。


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