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カールスジュニアを考える

以前、カールスジュニアに関する考察を書いたことがある。

アメリカでは大人の舌に応えることができる上等なハンバーガーチェーンとして人気のあるブランドが、なんで日本で苦戦してるんだろう…、って疑問に対する考察で、それは日本人が思われているほどハンバーガーが好きじゃないに違いないって感じの内容。
それを書いた一年前の時点で7店。
それが今では4店舗。
もしかしたらこのままフェイドアウトしてしまうのか…、って心配になる状態で、再び理由を考えてみようと思ってまずはお店に来てみる。

ランチタイムというのにお店は静かです。

一時期、おしゃれカフェのインテリアとして一世を風靡したブルックリンスタイルのお店はアダルト。
居心地はいい。
けれど人がいないとお店がしっかり作り込まれている分、余計さみしく感じたりする。
オージービーフのクラシックバーガーを選んでクリスカットのポテトにドリンクバーをつける。

ドクターペッパーのタップのあるディスペンサーで、タコベルといいここといいドクターペッパーが飲み放題のお店に限って人気がないように思えてしまう。
好きなのに…。

ハンバーガーはおいしい。

パティの味わい、香りや風味は力強くてほどよく痩せたバンズとのバランスも良い。
最小限のソースに過ぎぬレタスにオニオンが、肉を食べているって感じを邪魔せずとにかく旨い。

重さずっしり。大きさも十分あってボリュームたっぷり。
サイドのポテトも一緒に食べればお腹はしっかり満たされる。

ただ、とても優等生的で上品でハンバーガーというものに求める「ガツンとくる」迫力のようなものまで感じることはできないのね。
同じアメリカからやってきて、今や破竹の勢いのバーガーキングのワッパーが持つおしつけがましいほどの肉肉しさやケレン味がないのはいささか残念かも…。

そういえば、最近、ハンバーガーを食べる機会が本当に増えた。
食べるようになると若い人たちがハンバーガーに熱狂するのがわかるような気がする。
2000円前後で肉と野菜を食べられて、カスタマイズが自由にできる。
ラーメンにはない贅沢感とオシャレがあっていろんなお店を食べ比べ自分の好みのハンバーガーを見つけるたのしみがあるんですよね。
だからカールスジュニアの苦戦の理由を「日本人がハンバーガーをそれほど好きではないんじゃないか」と言ったことは撤回します。
実はこういう理由があるんじゃないだろうかと思ってそれで書いてみる。


2種類のパティがあるっていいことなんだろうか

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