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新宿のくらわんか。春の弁当

新宿東口をでてすぐ目の前の「大安ビル」。
1階がスターバックス。
2階がそばの「大庵」、地下が日本料理の「くらわんか」。どちらもオキニイリの店。

軒の下には杉玉、そして提灯ぎっしり。夜は酒がたのしい料理が揃ってる。
くわらんかの昼の名物が20食限定の「くらわんか弁当」。二段重ねのお重にぎっしり料理が詰められて、ご飯にサラダに汁に冷奴、季節の小鉢がついてたったの1200円。

開店と同時に目指してやってくる。
お一人さまは座り心地の良いカウンター。目の前には弁当箱がずらりと並んでスタンバイ。

注文ごとに料理を詰めて運ばれていく。たくさんあったお重がみるみるなくなってくのが見ていてたのしい。

お重の蓋をあけると上の段には料理がぎっしり。

手前にカツオの刺身が3切れ。ネギと生姜が彩り、風味を添えている。
皮をバリッと焼いた鶏の照り焼き。
これまた皮までバリッと焼かれた脂ののった鮭の切り身。白身のフライに厚焼き玉子、かまぼこ、酢蓮。
かぼちゃにニンジン、いんげん豆に里芋、それからこんにゃく。
刺身以外はいつもほとんど同じ内容。
ひとつひとつの料理が丁寧。野菜はどれも見事に面取りされていて、かぼちゃの皮には飾り包丁。こんにゃくの芯まで味がしっかり入り、卵焼きには刻んだネギが混ぜられている。
「いつもおなじかぁ」ってガッカリする料理もあるけれど、こういうしっかりした料理はいつも同じがありがたい。

下の段にはキャベツのおひたし、ゴボウとニンジンのきんぴら、タケノコの穂先の煮物。どれも味がしっかりしていて、タナカくんはこれでビールを飲むのが好きだった。

野菜サラダの上にはニンジンをすりおろしたドレッシング。ほろ苦くって酸っぱくて食べるとお腹が空いてくる。水をしっかり切った豆腐は豆の香りが鼻から抜ける。
お揚げと豆腐がたっぷりはいった味噌汁に今日の小鉢はひじきの煮物。ご飯がすすむおゴチソウ。
どれもそれぞれおいしいけれど、中でもカツオの刺身がおいしかったなぁ…、春のカツオはさっぱりとした軽さがゴチソウ。

セルフサービスのコーヒーでお腹をあっため腹いっぱい。のんびり歩いて帰ります。


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