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とんかつ屋でなくフライ屋でもなくあげもんや!

ひさしぶりに高円寺に来て、フォーや天丼を食べてなつかしかったよ…、って日記をあげたら、高円寺にはスゴい揚げ物屋があるんです。
「あげもんや」って名前でここの唐揚げが滅法おいしいんですってコメントをもらった。

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990円で唐揚げの食べ放題もやってて、あまりにおいしくいくらだって食べられてお店の人に申し訳なくなっちゃうくらいなんですよ…、って言うからいつか来てみようと思って今日。
高円寺の駅からほど近く。氷川神社の斜向いという場所にあって入り口は小さい。階段を3つほど下がったところにキッチンとカウンター、そして6卓ほどの小さなお店。
入り口から厨房を見下ろす感じになって、丸見えのキッチン設備のキレイに磨き上げられたこと。いかにも揚げ物をもりもり食べそうな大きな体のご主人がテキパキ料理を作る姿がまたおいしそう。

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外壁にメニューが貼られててさすがに今の時期ということもあるのでしょう…、唐揚げ食べ放題はお休みだった。

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けれどそれ以外にアジフライとかエビフライとかいろんな素材のフライがある。中には「納豆フライ」なんて変わり種もあって、とんかつ屋ではなくまさに「あげもん屋」。

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二人だったらいろんなものをあれこれたのんで分け合うこともできたのにな…、と思いながら、カツ丼をご飯半分。気になったホタテフライにおすすめの唐揚げをそれぞれ2個づつ選んでたのむ。
次々お客様がやってきて、8割方の人が唐揚げ。しかも8個とかってたのんでる。唐揚げ8個にご飯に汁で880円っていう値段だから、腹ペコさんには魅力的。

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さてカツ丼。
もうこれ、惚れちゃうほどにオキニイリ。
まず独特なのがカツを一口大に切り分けて玉子で閉じてご飯の上に乗せていること。

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甘辛だけど決して甘すぎないほどよい味わい。
とんかつの衣はサクサク、肉はやわらか。出汁をたっぷり吸い込んでいても揚げたての余韻がずっと残ってる。
シャキシャキ感を残したタマネギ。三つ葉がたっぷりはいってて香りに歯ざわり、軽い苦味が甘辛煮汁をスッキリさせる。

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びっくりしたのがホタテのフライ。ふたつに切り分けてやってくるのだけれど、その断面がつやつやでレア。ホタテの旨味ジュースが染み出して表面しっとり濡れているのにウットリします。

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口に含むとサクサク、パン粉が壊れてちらかりむっちりとしたホタテがほぐれて口の中が溺れるようなみずみずしさにまたウットリ。
そして唐揚げ。参りました…、衣はパリッと軽く砕けて肉はジューシー。味が芯まで染み込んでいて、なのにくどすぎることもなく上等な味。歯ざわりがたのしくって食べ放題をたのしみたくなるのが頷ける。

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かつ丼をスプーンですくってパクパク食べておかずにホタテフライや鶏の唐揚げ。なんとたのしく、腹一杯に気軽になるのがうれしいお昼。近所にあってほしいなぁ…、ってしみじみ思う。オキニイリ。

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お腹が満ちて氷川神社で柏手打って頭を垂れる。明日もいい日になりますように。


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