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牛タンの日に朝昼、牛タンを食べる

東京から北に向かって出発の前。東京駅の利久で朝食。

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旅の最初の目的地は仙台で、多分、仕事を終えたご褒美の昼ご飯も牛タンだろうなぁ…、と思いながらも我慢できずに朝の牛タン。
昼以降はずっとテーブルがあくのを待つ人たちが続く人気のお店。
朝食の時間帯はすんなり入れるところがありがたく、だからほとんどここでは朝だけ。
手軽な値段の朝食メニューが揃ってる。上等な玉子を使った卵かけご飯が玉子一個にご飯一杯がお代わりできるとあってかなりの人気。牛タンを使ったカレーもあったりして、でも牛タン焼きの定食もある。ちょっと時間がかかるものの、やっぱり人気でそれを目指してやってくる人もかなりの割合。
分厚くやわらかい部分だけを使って焼き上げた「極み牛タン」3枚6切れの定食にした。

待つといっても10分ほどです。
その時間を覚悟の上で、早めに家を出てやってきたご褒美みたいなお膳がまもなく到着しました。

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牛タンのお皿の上には白菜の浅漬。サクサクサラダのようにふるまうよき相棒で、牛タンのこんがり焼けた色黒肌を引き立てる。
深めに入れた切り目の端が、ベロンとめくれるように焼けている。
表面に小さな穴がふつふつあいて、脂がぬけて穴の周辺が揚がったように焼き上がる。

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だから噛むとサクサクとした歯ざわりで、噛んでくうちにそのサクサクがむっちり、ねっとり変わってく。炭にあたって上がった煙をたっぷり吸い込みまとった香りもこうばしく、なにより芯のレアな部分がねっとり肉感的でウットリします。

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お供に出汁でわった山芋とろろ。麦ご飯の上にかけると麦のコロコロ転がるような食感をひきたておいしい。とろろの上に南蛮味噌をちょこんとおいて、ピリ辛味でとろろの甘みを引き出しズルリ。

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それからテールスープ。白いネギを細切りにしてたっぷり浮けべ、そこに胡椒をばっさりたっぷり。れんげを入れて持ち上げると煮込まれホロホロに崩れる寸前の大きなテール。強い旨味が口いっぱいに広がって、ネギがシャキシャキ、ほどよき辛味を吐き出しながらとろけて消える。
ご飯をほんのちょっとだけ残して南蛮味噌をのっけたところにテールのスープ。スープが含んだコラーゲン質、脂が麦のご飯にはりついてすべすべスルスル、舌の上を転がるようにすべって消える。北に向かって出発です。

仙台について仕事して、仕事終わりに利久で昼食。中心街のドン・キホーテの地下という異色の立地のお店にくる。

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そしたらなんと今日は「牛タンの日」だという。
9と10でギューとタン。なるほどそれで朝から牛タンを食べてしまったに違いない(笑)。
東北らしい軽い定食。

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盛岡冷麺のハーフサイズと少量ご飯。牛タン焼きを2枚4切れ。テールスープという組み合わせ。冷麺には細かく角切りにしたカクテキをたっぷり入れて辛味と酸味を足す趣向。むっちりとした麺とゴツゴツ歯切れる大根。タンもこんがり見事に焼けて、一緒に極み牛タンをざく切りにして大根おろしで味わう一品。よき「910の日」とあいなりました。北に向かってまた移動。


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