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とびきりにおいしいバーツァン、焼きビーフン

ひさしぶりにおいしいビーフンを食べよう!と「ビーフン東」にやってくる。
狸の像が入り口に立ってる新橋駅前のビルの2階。

おっきなお腹がタナカくんのお腹みたいでなつかしい。お腹をポンポコ叩かれることがよくあって「オレのお腹って太鼓かい…」って笑っていたのを思い出す。
しおれた感じのビルだけど、中に入るとほどほどにぎやか。
ランチどきには行列ができるお店が数軒あったりもする。そのひとつがここ。

ゆったり配置されたテーブル席にカウンター席。カウンターの中には厨房。見上げるかたちになるけれど、料理を作る様子がほんやり見てとれる。なによりおいしい匂いがゴチソウ。
昼のメニューはとても単純。

並、五目、蟹玉とビーフンの具材が3種類。それぞれ焼きと汁があり大中小と3サイズ。だから全部で18種類。それにバーツァン、台湾粽という具合。

ここではいつも同じ注文。五目ビーフンの小を焼いてもらってバーツァンつける。醤油味のスープがついてひと揃え。
まずバーツァンがやってくる。

竹の皮に包んで蒸し上げたもち米。ラードで米を炒めたところに醤油やスープをくわえて炒め、スープを完全に吸わせたものを具材と一緒に包み込むからお米はツヤツヤ。脂をまとって輝いている。

ホロホロになるまで煮込んだ豚の角煮にしいたけ、茹でたピーナッツ。

白身が膜のように薄く煮上がり黄身がとろけるうずらの卵。付け合せのザーサイは塩気ほどよくカリカリとした食感おいしいアクセント。

小さなお皿に五目ビーフン。

調理方法がちょっと独特。
具材とビーフンは別に炒める。
ビーフンは鶏ガラスープで硬めに戻し、中華鍋でラードをからめて軽く焼く。
お皿に盛ったら上に具材をのせて完成。
具材は煮た薄切りの豚バラ肉に茹でたエビ。
ピーマン、ニンジン、たけのこ、白菜、しいたけ、それから茹でたうずらの卵と多彩。
しかもたっぷり、麺をすっかり覆ってまるで野菜炒めのように見えるほど。脂の香りが鼻をくすぐり食欲湧かす。

箸でさぐって具材の下のビーフンをひっぱりだすと麺は色白。ひと口食べると茹でたスープの風味と軽い塩気がおいしい。そこにニンニク醤油をかけて味を好みに仕上げながら食べていく。

はじめてこれを食べたときにはびっくりしました。
麺はバッサリ、歯切れて散らかる。ザクザクとした歯切れ感、奥歯を叩く歯ごたえたのしく心地よく、噛めば噛むほど味がしみ出し広がっていく。
具材の野菜はそれぞれが一番おいしい状態に炒められててシャキシャキコツコツ、サックリと歯ごたえ、歯ざわり多彩でなんとも言えぬ心地よさ。

食べてるうちに麺がほとんどなくなって、にんにく醤油味の野菜炒めになってくる。それをおかずにバーツァン食べてスープでお腹をあっためる。 食べはじめるといつもビーフンを普通サイズにすればよかったって後悔するけど、腹八分目こそ大人のゴチソウ。

1300円のオゴチソウ。


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