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ヤエチカ、アロマ、ハムトースト

東京駅前の地下街「ヤエチカ」。日本有数の広さを誇る大きな地下街を日本橋方面にズンズンあるいて、そろそろ地下街が終わろうとするところにある店。
喫茶店の「アロマ」で軽く小腹満たしをすることにする。

地下街にある店なのに階段を降りたところに客席がある。

タンタンタンタン。たった4段なんだけど、なんだか空気が変わる気がする。

テーブルにつくと窓が頭の上にあるんですネ…、地下街の中の半地下。
だから窓がちょっと上の方にあって半地下みたいな雰囲気がある。
階段で下がった分だけ天井が高くて空間がのびのびしているところがとても気持ちよく、けれど同時に半地下空間という隠れ家感に落ち着きもする。
好きな店。

軽食のメニューが充実してる。しかもすべてがサンドイッチやトーストというパンメニュー。厨房の仕事は静かで空気も汚れぬ正統派喫茶店の食事メニューはこういうもの…、って思う。それも好き。

白いデコラばりの小さなテーブル。無骨で頑丈な木の椅子に体をあずけてのんびりと待つ。オキニイリの「ハムトースト」。アイスコーヒーをお供にもらう。

サンドイッチは8枚切りの食パンを4枚使って8切れ作る。
トーストは6枚切りを2枚作って4切れにする。
サンドイッチは挟んだ具材が主役、トーストはパンが主役という感じかなぁ…。バスケットに紙ナプキン、上に置かれたハムトースト。4切れの2つは焦げ目を見せて、ふたつは断面を見せている。挟んだ具材はハムとレタスだけという潔さ。

トーストは焼き上げてからしばらく休ませているのでしょう…、熱々じゃなくてほんわかあったか。

熱々のトーストで挟むと具材が煮えてせっかくのトーストのサクサク感が損なわれるから。これもひとつのやすませクッキング。
ハムは薄切りが3枚。密着していて見た目は分厚い一枚のハムのように装っている。噛むと前歯にコツコツコツンと3回歯切れる感覚がある。歯切れて口の中に転がり込むと、ハラっとほぐれて散らかっていく。

薄付きの芥子とマヨネーズ。焼けたトーストがカサカサ前歯をくすぐる感じ。レタスがパリッと壊れる食感。パンは乾いてレタスがほどよくみずみずしくて、ハムもムチュンと存在感を発揮する。

アイスコーヒーは真鍮製のマグに入ってたっぷりと。ミルクもピッチャーにたっぷりはいってひえひえ。デザートにコーヒーゼリーがついてくるサービス精神旺盛にニッコリします。オキニイリ。


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