虎屋菓寮が営業再開。ぶどうの氷で涼を取る。
伊勢丹の地下の虎屋菓寮。緊急事態宣言に伴って、長い間、休業中だったのがめでたく先日、営業再開。
店頭のショーケースを見るとかき氷のサンプルも入ってて、あぁ、よかったってホッとする。
宇治金時でも食べようか…、とメニューをみると「ぶどう氷」って商品がある。
はじめてみるなぁ…。食べたことがない。
それで試してみることにした。煎茶がついたセットにすると、お盆の上はとてもにぎやか。宇治金時に比べてちょっと小さめサイズがおじさん的にはありがたい。
器の中にこんもり氷。ぶどうのシロップがかけまわされてぶどうゼリーが彩り添える。レンズを近づけ写真を撮れば、まるで赤富士。宇治金時の初夏の草原を思わせる景色もさわやかでうつくしいけど、氷の向こうに夕日を感じるぶどう氷は切なくてよい。
ぶどうシロップは甘味よりも酸味がキリッとしたさわやかさ。ぶどうの皮を噛んだ時の軽い渋みが後口ひきしめ、夏の口を涼しくするのがありがたい。
ぶどうシロップよりもぶどうらしい味のぶどうゼリーと氷を一緒に口に含めば、最初はサラッとしたぶどうの味わい。のちに遅れてぶどうゼリーの濃厚なぶどうの味が口に広がる時間差攻撃。 底の方には白餡たっぷり。好きだったろうなぁ…、これ。ここにワインを注いで食べたら絶対おいしいに違いない…、なんて言って食べただろうなぁって思ったりした。
氷で冷えたお腹に煎茶。渋くて甘くて強いうま味にホッとして、そして再び氷を食べる。本格的な夏が来ますね…、オキニイリ。
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