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コーンポタージュに洋食弁当

今日は上等な洋食を食べましょうと、伊勢丹の食堂街にある「西櫻亭」。

料理の味のみならずお店の雰囲気やサービスも好きなオキニイリ。
ビルの中にあるのに天窓風に作られた照明のおかげで明るい。しかも一戸建てのテラスのような雰囲気がある照明下のテーブルの、開放感が好きで今日もそこに座った。
「櫻弁当」といういろんな料理をちょっとづつたのしむことができる料理を選んでたのむ。
まずコーンポタージュがやってくる。

カップにソーサー、小さなスプーン。サラリとした喉ごしでスープのうま味、とうもろこしの甘みが一直線のお腹の中に流れ込み、気持ちをポカっとあっためる。
スープの上に浮かんだクルトンがカリカリ歯ざわりたのしくて小麦の焦げた香りもおいしいアクセント。そしてメインのお弁当。二段重ねのお重に入ってやってくる。

手前のお重にはご飯に揚げ物、それからサラダ。
もうひとつの方にはビーフシチューにエビグラタン、カットステーキがおさめられてる。
どれもここの定番料理。
これを食べれば西櫻亭という店のおいしいところをもれなく全部味わえる…、というのがステキ。

ちなみにこの店で一番好きな料理が実はサラダで、何しろ野菜の種類が豊富。ベビーリーフにエンダイブ、セルバーティカやスイスチャードと葉野菜だけでもかなりの種類。紅芯大根、ラディッシュ、ニンジン、トマトにエディブルフラワーにとモサモサだったりカリカリだったり、甘いの、渋いの酸っぱいの。野菜ってこんなに多彩でたのしい食べ物なんだってうっとりしちゃう。
ドレッシングは控えめで野菜それぞれの持ち味を思う存分たのしめるのがありがたい。

揚げ物はメンチカツにカニクリームコロッケ、エビフライと3種類。パン粉の細かな衣でしかも薄付き。だからサクッと壊れて揚げた素材に風味をつけて消えていく。
エビはむっちり甘やかで、クリームコロッケはぽってりなめらか。なによりメンチカツのジューシーにしてひき肉がパン粉と一緒にホロホロちらかる食感のおいしいことったらありゃしない。ビーフシチューのソースをたらすとソースのうま味や酸味、風味が混じってなんともいえぬオゴチソウ。

ちょっと前までステーキじゃなくローストビーフが収められてた。どちらもおいしくはあるけれどご飯のおかずにはステーキのほうがしっくりきます。脂がジュワッと口に広がりひんやりさせる…、たまらない。グラタンのベシャメルソースも手がかかってて丁寧な料理でお腹がたのしく満ちる。

紅茶を飲んでしばしボーッと反芻す。


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