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粉と水と塩さえあればうどんはできるから…。

家の近所の松井製麺所でランチ。
いつもは11時オープンの店。朝にモスバーガーに寄ったついでに、お店の前を見てみると、今日は12時開店の貼り紙がある。
開店準備に時間がかかっているんだろうなぁ…、と思って12時前に出直す。

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そしたらすでにほぼ満席のにぎわいで、思ったよりも仕込みがはかどったから早く開店したんよ…、って。
みんなお腹をすかせてるんだろうなぁって、昨日は心配したんよ。
うちはうどん屋。
粉はある。水と塩さえあれば粉はうどんになるし、ガスさえ通れば茹でられる。どんなコトがあってもお店を開けなくちゃ…、ってみんなで一生懸命頑張ったから…、って。ありがたいなぁって思います。
コンビニが街のインフラなんて普段を思っているけど緊急事態には案外脆弱。大きなシステムが支える社会は脆弱で、本当の便利って多様な仕組みで支えられてる多様な社会なんだろうなぁ…、って思ったりする。

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ホルモンうどんとひやかけうどん。
脂ののった牛ホルモンを甘辛味にじっくりと煮て、熱々のかけうどんの上にドサッ。
赤唐辛子がたっぷり入って煮上がっていて、だからピリ辛。
うどんの汁に混じると辛味が一層引き立ち食べてるうちに辛味がどんどん重なっていく。
それがホルモンの脂の旨味を引き立てる。

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ひやかけの上にはお揚げをのっける。
丼にすっかり蓋をしてしまうほどの大きさで、分厚く甘い味付け。うどんの出汁はイリコの香りが力強くてほどよき苦味が出汁の旨味の奥行きになる。
うどんの麺はコシ、ハリ、歯ごたえのバランスがよく噛み続けると塩の風味と小麦の旨味が滲み出してくる。今日はなんだかいつも以上においしく感じる。

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天かすにネギ、生姜をのっけてズルンモグモグ。
さすがに開店直後ということもあって、天ぷら類がみんな揚げたて。たまねぎ、ニンジンがざっくり揚がったかきあげに、エビちくわという讃岐名産のふっかりとしたちくわの天ぷら。たまねぎが甘くておいしくにっこりします。
肉うどん用に煮た牛肉をお玉に乗せて、煮汁もたっぷり一緒にのせたつゆだく牛丼。お腹もしっかり満たされる。
ところでこの店。この場所での営業は今月15日までという。どこに引っ越すのときいたら場所はまだ探している途中なんだけど、ここの契約が終わってしまう。できれば近所でって思ってるんよ…、と。ぜひご近所でいい場所みつかりますように。こういうお店は街の宝でございますゆえ。


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