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銀座ウエストの朝

銀座ウエストでのんびりしようとやってくる。
メインホールの一番奥。トイレの手前。エアコンのパッケージの前のテーブルが好きな席。厨房への出入り口が右手にあって調理の様子を見ながら待てる。サービススタッフが一番頻繁に通る通路にあるから、お店の人の目も行き届きます。
銀座ウエストの贅沢をひときわ濃厚にたのしめる場所。
うれしや今日はそのテーブル。

トーストセットをもらってお供の飲み物はホットコーヒー。
「自由におとりください」とカゴに入ったジャムがまずやってきて、マーマレードとハチミツ選んだところでコーヒー。

いつもように優雅なテーブル。

バッハのオルガン曲が流れてきました。
「パッサカリアとフーガ」です。
荘厳で優雅な音がこの空間を豊かにさせる。
いい感じ。
そしてサラダがやってくる。

ベビーリーフにトマトのサラダ。
甘いドレッシングがたっぷりからみ、しっかり冷えてよき状態。
なによりトマトが硬くてなのに甘くてなんともみずみずしい。

エッグスタンドに収まった殻を剥いたゆで卵。どんな時間に食べても朝の食卓みたいに感じる。
オキニイリ。
サラダを半分ほどたべたところでトースト完成。よく焼きでってお願いしたから、こんがり濃いめのキツネ色。バターがしっかり塗り込められてて表面ツヤツヤ、色っぽい。

マーマレードをパッケージからお皿に移して、さぁ、食べる。

トーストの表面カサカサ、生地はふっくら。小麦の香りとバターの風味でそれだけ食べてもすでにおいしい。

マーマレードを乗せて食べれば、酸味と苦味、甘みが混じってゴチソウになる。バターの塩気とコクがベースを演じてて、マーマレードが自由にふるまう感じがいいのね。

ハチミツかけると食感ぽってり。味わい濃厚。軽い渋みが大人味。
アイロンをあてたテーブルクロスにピカピカに磨き上げられた銀のトレイにシュガーポット、ミルクのピッチャー。

入念に仕立てられた優雅な食卓にウットリしながらコーヒー2回おかわりします。考えごともこころおきなく済ませてそろそろ席を立つ。


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