見出し画像

キラキラな銀座、キラキラの銀座ウエスト

銀座で人と会う予定の今日。待ち合わせの時間は昼前なのだけれど、なんだかウキウキ気持ちがせいて早めに到着。
東京の朝は明るい朝で、空も青くて気持ちいい。

画像1

明るい気分に拍車がかかって、銀座ウエストに飛び込んだ。
この時期、お店に入るのにビクビクします。中の様子が無残な感染予防モードになっているんじゃないかと、おそるおそる店のドアを開けることが多くて今日も、ほんのちょっとだけおそるおそる。
店の様子はほぼ変わらずで、レジのところに透明仕切りがつけられてるだけ。検温と手の消毒がいらっしゃいませの挨拶がわりというのが少々難儀だけれど、それも今ではしょうがない。

画像2

白いテーブルクロスに椅子の背板のカバーも健在。ベートーベン殿の胸像はいつも通りに苦虫顔で、今の世界のムードのようであったりします。オモシロイ。

サンドイッチをひとつたのんで、アイスコーヒーをお供にとった。

画像3

テーブルの上は相変わらずキラキラしてます。グラスの上に金箔押しの天使が待って磨き込まれた銀製ピッチャー。中には濃厚クリームたっぷり。お待たせしましたとやってくるアイスコーヒーは下皿付きで、銀色マドラーと細かな水滴もキラキラ気分に拍車をかける。

画像4

ほどよく苦く、ほどよく酸っぱいアイスコーヒー。クリームを注ぐと氷の上に浮かんでしばらくずっとそこにいる。乳脂肪分をたっぷり含んだおいしいクリームの証でござる。それもユックリ混ざっていって濃厚味のカフェオレになっていくのがたまらない。

朝のメインが到着します。

画像5

ハムトーストサンドを選んでたのんだ。
何種類かあるサンドイッチの中でも独特。
他のサンドイッチは具材とパンのバランス絶妙。いかにも上等なサンドイッチという仕上がりで、けれどこれは薄切りのパンの間に分厚いハムが層なす男前系。

画像6

ハムはソテされあたたかく、脂がひんやり唇濡らすほどに自分を主張する。あくまでハムが主役であたかもハムステーキを手掴みで食べているような感じさえする。
トーストは軽く焦げてはいるものの生地の水分がほどよく残って、歯触り、歯応えといった気配をあまりもたぬ状態。だから尚更ハムの存在感がアピールされる。

画像7

調味料といえばパンに軽く塗られたバターくらいで、にもかかわらずハムの味わい、風味で十分、味が整い満足できる。レモンを搾ってほどこすと脂の風味が軽くなり、すっきりとした香り、後口がたのしめるのもありがたい。
それにしても丁寧にして入念です。おもてなしの心が形になって溢れる。

画像8

例えばレモンの皮はキレイに削がれてギュッと搾っても苦味が酸味を邪魔しないようにしてくれている。ミルクのピッチャーは取っ手が注ぎ口に対して直角に付けられていて小さな動作でタレなく確実に注げるようになっている。背筋の伸びるステキがステキ。
食事を終えてアイスコーヒーをおかわりしました。すると「ストローはお使いになりません…」と厨房で申し送りがされている。さすがにステキでニッコリしました。今日の朝。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?