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銀鱈の西京漬け。ご飯もうまい魚久の昼

遅めのお昼。ひさしぶりに「魚久のあじみせ」に来た。

魚の粕漬けの名店で、1階は売店。2階が食堂。
うちの近所にもお店があって買って帰って家で焼いてよく食べていた。四谷三丁目の店は売店だけで、自分で焼いても十分おいしくて満足できる。
けれど調理人に焼いてもらって食べる粕漬けは格別。タナカくんとも一緒に来てた。

銀鱈、鰆、銀鮭、それら3種の食べ比べとメニューは4つ。タナカくんはいつも銀鱈。別の魚をたのんで分けて食べようとするとちっともうれしそうな顔をしないの。
銀鱈が好きなんだから余計なことをしないで…、って言わんばかりの表情をするのが憎らしくって可愛くて、それで結局、ボクも銀鱈をたのむことになっちゃってた。

銀鱈のねっとりとした皮が苦手でそれはタナカくんに贈呈し、タナカくんが嫌いなはじかみをもらって食べる。皮の端っこに身をくっつけて上げるとものすごく喜んでネ…。
2人揃って同じおかずの定食を食べることって、多分、ここだけだったんじゃないかなぁ。
なんだかとてもなつかしい。
今日も銀鱈定食です。

ほどよき厚さでほどよき大きさ。形もキレイにととのっていてこんがり焼かれた焦げ目がなによりおいしく見える。
まず皮をスルンと剥ぎます。そして箸をそっと当てるとぶるんと弾けるようにひと口分が壊れる。小骨が少々あるけれどそれも数本。丁寧に抜き、ご飯にのせてハフッと食べる。
身がざっくりと歯切れて壊れる。焼かれた粕の風味と香り、脂ののった銀鱈の旨みやコクが口にひろがりご飯と混じって消えていく。

銀鱈は当然おいしい。けれどご飯もまたうまい。
ちょっとこわめの炊き上がり。ご飯の粒のひとつひとつを感じる仕上がりで、それが銀鱈の脂をおいしく感じさせるのがなんともステキ。
来て食べるたび、こんなふうには焼けないよねぇ…、って言いながらも買って帰ってしまうのネ。イートインにはないホタテやゲソも好きでそれらも一緒に買って、酒のつまみにするのがいいんだ…、って言っていた。

サイドの料理も上等です。

色鮮やかな漬物に鰯の南蛮漬け、山菜の煮付けに豆腐のお味噌汁。
ご飯おかわり自由だけれど、おかわりする人がほとんどおらず、ボクも最初の一杯でお腹いっぱい。

胃袋小さくなりました。


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