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おどろくべきかな…、納豆とチーズの出会い

四ツ谷でお昼。「スパゲティながい」を選ぶ。

四ツ谷駅からちょっと歩いた「新道通り」。車も入らぬ小さな路地に電柱、電線、飲食店の袖看板。
雑然とした町の景色はアジアな感じ。ウキウキします。
ビルの二階の小さなお店。
カウンターに5席ほど。テーブル席が4つ。開店と同時にほとんど埋まってしまう人気のお店。

今日はちょっと試してみたいことがあった。
「のりとチーズのスパゲティ」というシンプルだけどしみじみおいしい料理があって、おいしいんだけど何かひと味足りなく感じる。
これ以上引けないほどにシンプルだからこそのおいしさ…、例えばかけそばやせいろに通じる潔さがいいんだとわかってるけど、何かを足せばボクの好みになってくれるに違いないと思って今日は来たわけです。
何を足すかといえば納豆。
ここの納豆はよくかき混ぜて糸を切り、香りもおだやかなまるでムースのような仕上がりでミートソースに必ず足して食べるほどのオキニイリ。迷わず「それ」と注文します。

お供に小さなツナサラダ。

レタスにトマト、きゅうりの上にマスタードや玉ねぎのみじん切りであえたツナをたっぷり乗せて仕上げる名品。
ツナがまるでソースのようにふるまって野菜をおいしくしてくれる。
芥子や玉ねぎの辛さがビリビリ、口からお腹を刺激して食欲の湧くオゴチソウ。

そしてメインのスパゲティ。

粉チーズをスパゲティとあえたボウルのままでくる。タラコのスパゲティと同じ提供方法でそこに泡でおおわれた納豆に刻み海苔。あたかも納豆のエスプーマのごとき優雅な姿にウットリ。

スプーンで数本たぐりあげ食べてみると、これはなかなか!絶対おいしいに違いない予感に満ちた味わいで、そこにどっさり粉チーズ。タバスコ注いでグルンと一気にかき混ぜる。

ボウルの中は見事にキレイに一体となり、スパゲティの麺がツヤツヤ輝くステキ。
クルンとフォークで丸めてパクリ。あぁ…、口福です。
チーズと海苔だけのときには若干バサバサとした乾いた食感。それが納豆でなめらかなになり、食感、喉越し肉感的に変わってく。

納豆臭さはほとんどなくて、チーズやタバスコの香りがむしろ強調されて華やかになる。納豆の旨みがチーズの旨みと混じり合い、味わいふくよか。うまいです。
混ぜたときに海苔がちりじりになって麺に見事にからみ、磯の風味がよきアクセント。タバスコの酸味、辛味がチーズや納豆の旨みをひきたて、食べはじめるともう止まらない。

考えてみればチーズも納豆も発酵食品。合わぬことはない組み合わせなんでしょうネ…、しかも互いを引き立てあって一層おいしくさせるステキに感心しました。家でも試してみようと思ったオキニイリ。


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