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暖炉で焼いたハンバーグ

鳩森神社をお参りしたり、近所のカフェで書き物したりで時間を潰し、チャコあめみやの開店を待つ。
開店前にお店の入り口に小さな行列。8人目に案内されてなぜだかいつものテーブルにつく。

厨房前のテーブルで、遠くに肉を焼き上げる暖炉が見える。
夜には暖炉で焼いた塊肉をみんなでとりわけ食べるブロックステーキが人気のお店。
1キロ単位の注文で、ふたりでペロッと食べてたことを思い出す。
昼は手軽なハンバーグ。一日40食限定で、いつも開店時間を目指してやってきてました。

まずはサラダがやってくる。

ガラスのボウルにレタスにトマトに紫キャベツ。ずっと変わらずこの3種類。ドレッシングもサウザンアイランドにフレンチとずっと2種類。

変える必要がないほど完成されているからなのでしょう…、レタスはシャキシャキ、トマトは硬めで酸味が強くドレッシングは両方たっぷり。

サラダを食べてるとお店の中が煙ってくる。
暖炉で肉を焼くと煙が流れ出す。
煙と一緒に牛肉の脂が焼ける匂いも混じって、体が軽く燻されるようになるのにニッコリ、腹も鳴る。
そしてまもなくメインの登場。

温められた鋳物のお皿にハンバーグとベークドポテト、キャロットグラッセ、茹でたいんげん、とうもろこし。これまた変える必要のない完成された姿にニッコリ。
鋳物の皿は鉄板なんかに比べて蓄えた熱をゆっくり放出していくからほどよき熱々状態がずっと持続する。だから器の上のすべてが焦げたり張り付いたりはしないところがとてもよい。
ハンバーグの上にはバターがひとかけのっかりデミグラスソースで覆われている。

がっしり焼けた色黒ハンバーグ。色気がまるでないように見えるのだけど、その断面はハッとするほど鮮やかな赤。焼かれる前の肉の色気を感じる色合い。
硬くてナイフに伝わる感覚は硬派でとてもたくましく、舌に乗せた直後はまるでそっけない。切った直後に肉汁がとびだすようなことはなく、ところが噛むとジュワッとおいしいジュースがほとばしり出る。
噛みごたえがあり肉の風味も力強くてなによりソースの絡みが見事。ご飯のおかずで食べるならステーキよりも絶対こっちがいいよね…、って言ってもりもり食べていた。

リトルショップ・オブ・ホラーズのオードリージュニアみたいな形のベークドポテトにコーンバターをのっけてパクリ。

お皿に残ったソースとからめてお腹も満ちる。オキニイリ。


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