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東京で一番好きなパンケーキかもしれない…。

先日、ロイヤルホストのパンケーキを食べながら「サンフランシスコピークス」のパンケーキのことを思い出した。

タナカくんが大好きだったパンケーキ。
だからおいしい以上にいとおしい。
ひさしぶりに行ってみようと地図を見たら歩けそうな距離。
四谷四丁目から千駄ヶ谷。国立競技場を左にみながらビクタースタジオを右に曲がって原宿通りをのんびり歩く。
30分ほどの小さな旅行。
お店はにぎやか。カウンターの席をもらった。

たのんだのは「ブレックファストパンケーキ」。バターミルクパンケーキに好みの焼き方の玉子2個。グリルベーコンの盛り合わせ。
スクランブルエッグでお願いし、ホットコーヒーをお供にもらう。
大きなマグにたっぷりコーヒー。

ステンレスの筒にナイフとフォーク、ミルクとメープルシロップの入ったジャグにポーションパックのケチャップ、フレンチマスタード。カウンターの上の景色はもうアメリカです。

ここはソーセージがおいしくってネ。
昔はホットドッグばかり食べたのになぁ…、今ではすっかりこのパンケーキの虜でござる。

お待たせしましたとお皿がそっと差し出されます。

「ボクがたのんだの、パンケーキなんですけど」って言ってしまいそうになるほど、見た目はすっかりスクランブルエッグ。
お皿を回して後ろをみるとたしかにパンケーキが3枚鎮座してらっしゃる。

こんがり焼けたベーコンの上でホイップバターがとろける様が肉感的にてうっとりします。

クリームからバターを作ったあとに残ったミルクで練り上げた生地。
だから酸っぱい。
しかもムチムチ。
スクランブルエッグと一緒に食べると生地の酸味が玉子の甘みやうま味をひきたてなんともおいしい。

玉子の上にケチャップ少々。口いっぱいに甘酸っぱさがひろがっていく。バターをたっぷり飲み込んでとろける玉子がムチムチ生地をなめらかにする。もうウットリです。

スクランブルエッグを片付けて、メープルシロップをたらりと注ぐ。

生地がまとったバターが一瞬、メープルシロップをはじいてキラリ。それもたちまち生地が飲み込みしっとりしてく。

グリルドベーコンと一緒にパクリ。

脂の旨味に塩気に香り。メープルシロップの風味に甘みにバターミルクの酸味がまじる。噛むとジュワッとシロップ。バターがにじみだし、ムチッと歯切れてとろけて消える。
このパンケーキがボクは一番好きかもなぁ…。
サンフランシスコにいつか一緒に行こうネなんて、約束したけど果たせずじまいになりました。


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