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戒厳令下のごとき丸の内。はまの屋パーラーで朝ととる。

朝、ひさしぶりのはまの屋パーラー。
丸ノ内線の銀座の駅から地上に出て有楽町の駅のガードをくぐるとそこは丸の内。
皇居が近いということもあるのでしょうか…、空気がちょっと凛と整う感じがするのに背筋が伸びる。

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しかも今日。その凛々しさにものものしさが混じる。
それというのも東京フォーラム周辺の車道はほぼ完璧にロックダウン状態で、おまわりさんに自衛隊員。まるで戒厳令下のような景色。
これが東京2020の現実なんだなぁ…、って思う。

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丸の内といえば大企業の街。リモートワークが行き届いているのでしょう…、街もビルも閑散としていてちょっとさみしい。しょうがない。
とはいえお店はほどよくにぎやか。エリック・クラプトンのプレゼンスオブザロードがかかってて、この時代の音っていいなぁ…、ってしみじみ思う。朝の9時半。

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そういえばこのお店を創業した人たちが引退してもう何年くらいになるんだろう。
今の経営者が再開しようと決意するまで一代でなくなっちゃう店だった。それでもよし…、と決断した潔さと再開しても新しい世代にすべてをまかせる引き際の良さ。まだ働けるからとズルズルお店を続けていたら、今、大変なことになっていたに違いない…、って思ったりする。終わりよければ全てよし。

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歴史と人気を引き継いだ人たちもなるべく変わらぬようにと一生懸命。ただ食器が変わったり備品が時折変わったり。今日はナプキンスタンドがスリムになってて、中の紙ナプキンが窮屈そうなことに笑った。

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アイスコーヒーをたのんで朝のサンドイッチ。
卵とツナのサンドイッチをハーフーハーフで盛り合わせ。

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卵サンドのパンはそのまま。
ツナサンドイッチのパンだけ焼いてもらって…、というのがいつもの注文。今日もそれ。

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いつも感心するのがたまごサンドの卵焼きのふっくらとしてみずみずしいこと。しかもこれだけ具材がたっぷりでやわらかなのに、耳を落として4切れにきれいにスパッと切られていること。
なかなかできることじゃないよなぁ…、っていつも感心しながら食べる。
たまごサンドにはレタスの葉っぱが一枚はさまる。この一枚が不思議なほどに存在感があってシャキッと前歯にたのしい。こういう歯切れるものがあって、卵焼きのふっくらとしたやわらかさが強調される。オモシロイ。

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そういえばサンドイッチの下に敷いてたレースペーパーを使わなくなっちゃった。あってもなくても良さそうにみえるものではあるけれど、食べ終わったお皿にトーストから出た水分や具材の合間のマヨネーズが溜まってサンドイッチを濡らしてしまう。レースペーパーは飾りじゃなかったということなんでしょう…、お勉強。

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アイスコーヒーにたっぷりミルクを注いでゴクリ。お店に入ってからずっとエリック・クラプトンのライブ音源が流れてて「Badge」の不良っぽい音もなかなかかっこいいなぁって思ったりする。

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それにしてもお店の入った新有楽町ビルが建て替えのため閉館することになるんだそうな。2023年とまだ先のことだけど、東京は先へ先へと急ぐ街。ちょっと気持ちがせわしない。


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