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フレンチトースト、サニーサイドアップにベーコン

№4で朝にする朝。テラスに座る。

夏の間は冷気をたくわえるためにビニールシートが下がって屋内みたいな感じがしたけど、涼しくなってビニールシートは巻き上げられてる。
まさにテラスっていう感じ。
都心にいることをしばし忘れる贅沢な朝。
テーブルの上にはQRコードがかかれたプレートがある。
基本、モバイルオーダーなんだけど、お店の人と相談しながら注文を作っていくのが好きだからレジまで行って注文をする。
今日はフレンチトーストにベーコンエッグにサラダがついた「フレンチトーストプレート」。
目玉焼きはオーバーミディアム。ひっくり返さず白身にしっかり焼いてください。縁がサクサクってなっているとうれしいんだけど…。それからベーコンはガリガリで。メープルシロップもつけてくださいってワガママ言った。
そのワガママを笑顔でしっかり受け止める。接客業なら当たり前のことなんだけど、その当たり前にホッとする。

席について待ってると「ビニールシートは冬までお休みなんですよ」ってコーヒーを持ってきてくれたおねえさんがニッコリ笑う。やっぱりここはいいお店。
しばらく待って料理は完成。

厨房のスタッフが「この焼き加減でよろしいですか?」って聞いてくれるのもありがたい。

ベーコン、目玉焼きの焼き加減の文句なしにステキなことにニッコリしながら「うん、完璧」って答えると「ごゆっくり」ってステキなやりとり。

木のプレートの上には緑に赤に黄色に焦茶。色とりどりでとてもにぎやか。プクっと黄身が盛り上がりツヤツヤ輝く卵の状態がすばらしく、食べる前からもうおいしい。

まずはサラダをたいらげる。

レタスにトマト、ベイビーリーフにハーブ野菜。
キヌアがプチプチ、食感添えてオリーブオイルのドレッシングでお腹の調子は準備万端。

目玉焼きにスッとナイフを入れてみる。

黄身は流れ出すことなくじっと形を保ってる。半熟なんだけど芯までしっかり火が入ってる。口に含むとねっとりとろけて焦げた白身のサクサクと一緒になって消えていく。
焦げた白身は香ばしく黄身は甘くて胡椒の香りがよきアクセント。

ガリッと捩れて焼けたベーコンの表面に泡。

自分の脂を沸騰させて焼けた証にまたウットリ。バリッと砕けて焼けた脂の香りが口から鼻へと抜ける。たまらない。

ブリオッシュ生地のパンを使ったここのフレンチトーストは本当においしい。

デザートじゃなく食事用のフレンチトーストだからでしょう…、ホイップ状にした塩バターとマーマレードがあらかじめ乗せられていて、ほどよき甘さと酸味、苦味で食べる提案。

でもフレンチトーストにはやっぱりメープルシロップだよね…、っておねだりをしてたっぷりかける。スポンジみたいな粗いパン生地がゴクゴク飲み込みぽってりなめらか。舌にのせるとたちまちとろけて消えていく。そこにベーコン。甘くて同時に塩辛く、脂の風味が甘みに奥行きくれる感じがオゴチソウ。


最後のひと切れはベーコンと一緒にパクリ。今日もたくさん歩きませんと…、とニッコリしながら店をでる。


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