ざくろでしゃぶしゃぶ。夢を語るにふさわしき夜
ひさしぶりに夜の銀座でうまいもの。
去年の12月の第二金曜日に忘年会をした仲間と、今年もたのしく忘年会。
「ざくろ」にしました。
実は昨年も室町にあるざくろに行った。
ゆったりとした明るいお店で盛り上がりはしたのだけれど、しゃぶしゃぶ鍋の下にあるのはIHヒーター。
それが少々よそよそしくて、やっぱりしゃぶしゃぶ鍋の下には炭だね…、ってことで銀座のざくろを選んだ。
水を張った深皿の上に炭をおこした器を置いて、そこに深鍋。
煙突状のカバーをかぶせ、沸かしたスープの泡は細かく力強い。沸騰の加減が炭と電気では違って感じる。ときおり炭のかけらが舞って漂う感じも風情があって気持ちがあがる。
やっぱりざくろは銀座の店に限るよねぇ…、なんてみんなで言いながらビールで乾杯。ひさしぶりの冷たい泡が喉を撫でつつ気持ちをポカっとあっためる。
まずは前菜。ここの定番、トマトサラダとアスパラ豆腐。
ざく切りトマトに刻んだ生の玉ねぎをまぜドレッシングであえたサラダで、スプーンですくって味わう趣向。サラダのようで冷たいスープのようでもあって、甘酸っぱさにお腹が開く。
卵豆腐にアスパラガスと蟹肉を埋めるように仕上げたアスパラ豆腐。プルンとなめらか。アスパラガスの繊維と風味がなんとも独特。オキニイリ。
脂ののった上等な肉。
お皿の上で温度が上がるにつれて脂がとろんととろけツヤツヤしてくる。それをつまんでスープに浸す。
豆腐ようを混ぜて風味をつけた胡麻だれ、スッキリとしたポン酢にくぐらせ口に運べがたちまちとろける。
白菜、豆腐、湯葉にしいたけ、糸蒟蒻とおしゃべりしながらパクパク食べて、〆にラーメン。
鍋のスープで炊いて味わう。肉や野菜のうま味、風味が溶け出してスープだけでもおいしいとこに胡麻だれ混ぜると担々麺のようになる。
たのしい仲間と一緒に食べる料理はおいしい。来年もここでみんなでこうやって忘年会を笑顔でしよう。さぁ、そのためにがんばろうよと席をたちます。がんばろう。
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